第240回 タリーバンバン
4月12日
ギャーギャーと、からす。
わかりやすい。
ミャアミャアが、ネコさんであるように。
ギャーギャーは、からすです。
むかしから。
明けのからすと、いいまして。
からすは朝に、なくものです。
明け方の空。
からすのすがたは、みえませんが。
ふむ。
空のいろは、ちかごろすっかり、あかるくなって。
地球が太陽にちかづいた。
しょうこです。
そういう、システムです。
からすをさがす、明け方の空。
ビルデングの、シルエット。
むぅ。
ビルデングの、屋上から。
いつのまに。
邪神の大石像が、はえている。
毛糸のぼうしをかぶったデザイン。
必要以上に、邪神像です。
いままでは。
くらかったから、きづかねかった。
空が暗闇に、とざされているうちに。
こんな侵略が、すすんでいたとは。
ビルデングの、屋上から。
邪神は街を、みおろしています。
邪神支配下の、街角では。
道ばたに、ほおづえをついて。
カンガェル人。
カンガェル人は、銅像ですが。
カンガェルのをやめて、おお、いかん。
ねてしまったと、あたまをあげます。
手には、カンビィル。
あきらかに、堕落です。
偶像どもめ。
人間になりかわろうたって、そうはいかないぞ。
ぼくは街に、カンガァルをはなして。
石像や銅像を、やっつけさせます。
ぶつ像。
どう像。
カンガァルパンチ。
さすがカンガァルだ。
強靭な脚力のうみだす、のびのあるパンチ。
あのぶんなら屋上までだって、ひっとっとっび。
邪神像に、レッツジャンプで。
パンチがとどく、ことでしょう。
カンガァルに破壊されつくされた、うつくしい街で。
パンチパァマの人々は、うつくしいいのりをささげます。
世界がうつくしく、ありますように。
ナムナムマグナム、ぼんじィソワカァ。