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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
金剛石の章
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第237回 海恋し

4月9日


ヘヤの中に、うみの小石。

おぉ。

そういえば、きのうの夜に。

カランカランとなにか、音のしていた。

気がしますたが。

ねむかったので。

めんどうくさくて、無視してしまいますた。

そう。

きのうは、うみのほうに。

いきまして。

つかれて、服をきたまま。

ねてしまったから。

いつもなら。

ねるときは基本、ぜんらですが。

つかれて、服をきたまま。

ねてしまったから。

ポッケットにこっそり、はいっていた小石が。

ポッケットからこっそり、床へとおちて。

カランカラン。

あそんでいたと、いうわけディス。

きみでしたか。


うみの小石は、うみのほうに。

かえしてあげたい、ところディスが。

カナダには。

うみが、ないもので。

川でがまん、してくだされ。

ぼくはうみの小石をポッケットに入れ。

川のほうへと、むかいます。


川のほうでは、屋根の瓦がくずれてまして。

やあねぇ。

なんでもない。

そういえば、きのうの夜に。

カランカランとなにか、音のしていた。

気がしますたが。

屋根に石のおちた、わけじゃなし。

なんとなく、ぼくのせいのような。

気がするのだけど。

めんどうくさいので、通過します。

しらない。


川についたぼくは、うみの小石を川へとなげる。

アディオウス。

いつかはうみへと、かえってくだされ。

うみの小石は川辺の家の。

屋根にあたって、カランカラン。

瓦がくずれて、カランカラン。

しらない。


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