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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
疾風!!小田原陣の章
230/3033

第218回 脛に傷を持つ男

3月21日


む、さむい。

これはだめだ。

くつしたを、はかないと。

さいきんは、あたたかかったので。

はだしでいることが、おおかったのディスが。

こうさむくては、たまらない。

くつしたを、はきます。


くつしたを、はこうとしまして。

くつしたを、こう、ぐいと。

もちあげましたところ。

あ、いたい。

スネがなにやら、ケガしています。

これは、そうだ。

せんじつ、ペンギンを蹴っとばしたときに。

蹴りすぎて、ケガをした。

スネは肉がうすいので、ケガをしやすい。

俗にいう、武蔵坊の。

泣き所と、いうやつです。

ぼくはいたくても泣かないぞ。

武蔵坊では、ないディスから。


いたい足で自転車をこいでいると。

フードをかぶった、革ジャンバーの方。

知ってます。

やつの名は、ロボット刑事。

わるいロボットをつかまえる、刑事です。

ぼくはロボットではないからな。

つかまらない。

安心して、自転車をこぎます。

オイ、自転車ノオマエ。

スネガ痛ソウダナ、ダイジョウビカ。

ミセテミロ。

ロボット刑事が。

あろうことか、このぼくをよびとめます。

しまった。

ロボット刑事にみせかけた、武蔵坊刑事だったか。

まずい。

いま、くつしたをぬいだら。

ケガをみられて、武蔵坊だとおもわれてしまう。

逮捕されてしまう。


ぼくはロボット刑事に、左ジャブ、左ジャブ、左ジャブ。

リズムよく、うちこみます。

こんなこともあろうかと。

きょうはてぶくろも、しておいたんだ。

パンチが出せる。

とどめだ、右ストレート。

カウントは不要だな。

ぼくはたおれたロボット刑事のくつしたををまくり。

10円で、ガリガリ。

スネにキズをつけてやります。

これでこやつも、武蔵坊。

二度と人をつかまえようなど、おもうまい。

だいたい生意気なんだ。

オイとか、オマエとか。

ロボットのくせに。

おまえなんか、武蔵坊刑事に逮捕されてしまへ。


ロボット刑事に勝利したぼくは、栄光のウィニングロードをすすみます。

それにしても、きょうはさむい。

これはだめだ。

ようふくを、きないと。

さいきん、あたたかかったので。

はだかでいることが、おおかったのディスが。

こうさむくては、たまらない。


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