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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
疾風!!小田原陣の章
221/3033

第210回 鬼殺らめる

3月13日


視界のはしに、黄色いはこ。

おや。

いまのは、キヤラメル。

あの黄色いはこは、キヤラメル。

なんだって。

橋からキヤラメルがはえている。

のでしょうか。

橋のしたには、鬼がいる。

鬼は、キヤラメルがすき。

なのでしょうか。

西洋かぶれめ。

文明開化しやがって。


よくみると、まちのあちこちに。

キヤラメルの、黄色いはこ。

そんなに鬼が、いるのでしょうか。

鬼どもも、平成の御代に。

うまく順応して、いきているものディス。

あいつら。

半裸のくせに。


電信柱のしたに。

どでかい、黄色いはこ。

ワーオ。

何年分。

でしょうか。

これなら地震がきても、あわてまい。

しかし背後にせまる、おおきな目。

ふたつ、光る。

そんなものはあわてずに、こうだ。

キヤラメルでもくらえ。

イヤオゥ。

キヤラメルをくらったトラック型のおおきな鬼は。

もがもがもがいて、焼けてきえます。


まさかキヤラメルに。

そんな効力がある、とは。

思わなんだ、ごめんなさい。

鬼には、キヤラメル。

人類が、いきのびるための知恵です。

ぼくがこどものころは、いわしだったものですが。

人類も日々、進歩しています。

文明開化です。


わたる世間は鬼ばかり。

ですが。

あんがい強く、人類は鬼ばかりの世間をわたっていく。

ものディス。


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