第204回 斜に構える
3月7日
そこのコンビニから、そこのコンビニまでのあいだ。
おやと、おもったのですが。
電柱やら、樹木やら、ノボリやら。
せいのたかいモロモロが、ナナメにはえています。
こういうものはふつう。
まっつぐにはやさないと、いけないはずなのディスが。
国のきじゅんに抵触する。
みんな、ナナメ内側をむいて。
たっています、なんだって。
こんなことになっているのだらう。
ぼくが、ナナメになってしまったのかと。
うたがいましたが、ちがいます。
ぼくはいつだって、まっつぐ。
つねにただしく、まちがいをおかすことはありえません。
なんだって。
こんなことになっているのだらう。
あれだ。
ツキをねらっている。
迎撃するんです、ケンドーブでならいました。
ナナメにすると、ながさがわかりづらいから。
まあいをまちがえて、ささりにくる。
そういう意図があるんです、ピンときました。
こんなコンビニと、コンビニのあいだで。
上空からの脅威にそなえて、ナナメにかまえているなんて。
お疲れさまです。
絶え間なき努力にあたまがさがります。
ノルウェイのひとが、いなくよかった。
ノルウェイのひとは、せいがたかいから。
きっといっしょになって、ナナメにかまえてしまう。
コンビニと、コンビニのあいだで。
ノルウェイのひとに、ツキをねらわれては。
さすがのぼくでもかないません。
まあいが、よめない。
まちがえて、ささりにいってしまう。
否。
ぼくはつねにただしく。
まちがいをおかすことは、ありえません。
まっつぐ、いってきます。