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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
セプテンバーの章

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この、ハゲェー。

9月4日


みじかくしたので。

軽くなったし、涼しい。

これはなかなか、調子がよいぞ。

スピードが、乗ります。

なんだ、だったらもっと早くに、みじかくしたらよかったな。

その方が、お得でした。

でも、みじかくしたから、流れてくるな。

目に入ってしまう。

目に入ったら、見えないからね。

だから、生き物には瞼というものがついていて、閉じられるようになっています。

閉じるのは、瞼。瞳じゃないですよ。

実に機能的です。


最初から、閉じたまま見られるようになっていたら、もっといいのにね。

そういう時は、心の眼。

ケンドーの奥義です。

詳しいんだ、日本人はサムライだからね。

眼ができるなら、耳も。

心の耳で聴きましょう。

ジュードーの奥義ですか?

知りません。ジュードーは、ニンジャの技だから。

口もいりません、汚い言葉を吐くから、うるさい。

ウデもいらないかな。

殴って、傷つけるから。

君を抱きしめてあげられなくなるのは寂しいけど、心はきっと、繋がっているから。


生き物は、大きくしたり、増やしたりすることで進化してきました。

次の段階に上がるためには、それではいけない。

手に入れたものをいつまでに大事に抱き抱えているだけでは、他のものが持てないのです。

みじかくして、軽くしないと。


木とか、石とかの静かな皆さんは、そうやって無駄を省いて洗練された、進化の究極形。

きっと、人間の理解のはるか及ばないような、すごいことを考えているに違いない。

そういうものに、わたしはなりたい。


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