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第194回 プロキオン
2月25日
じぶんのはなが、クークーなる音で目がさめまして。
いえね。
子犬が、クークーないているのかと。
おもいまして。
これはイカンと、おきたわけです。
子犬にクークーなかれては、放置しておれない。
ボンワリした頭で、子犬をさがします。
そういえば、年始のころは。
みえない子ネコさんが、ミャンミャン。
よく、ないていたものディスが。
さいきん、とんとききません。
あれはなんだったのだらう。
子ネコさんは、どこにいってしまったのかな。
大人になって、しまったのかな。
さて、子犬。
クークーないている、子犬はどこだ。
世界には、ネコさんしかいません。
ふむ。
たしかに子ネコさんは時おりみますが。
子犬はあまり、見馴れない。
すると。
犬はどこから、でてくるのでしょう、か。
子犬とは、想像上の生き物なのでしょう、か。
外にいる子ネコさんと、内にいる子犬。
人は皆、心の内に。
小さな子犬を、飼っています。
ネコさんばかりの世界のなかで。
じぶんだけが、子犬なので。
たまにさびしく、なったりして。
クークーないたり、するのディエス。