表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トゼンサウ  作者: ナルサワパン
ヒロスエの章
201/3029

第192回 青いのは青虫、赤いのは信号無視。

2月23日


ぬれた路面は、かがやくかがみ。

いろんなものをうつします。

あぶくがしろく、ぼこぼこ。

わいているように、みえますが。

光のかげんでそう、みえますが。

ちかづいてみると、あれは影。

かに座ではありません。


ぬれた路面は、かがやくかがみ。

青や、赤や、キイロ。

いろんな光が、うつっています。

視覚でものをみる生き物は。

ものを光で、とらえます。

青や、赤や、キイロ。

いろんなものが、かがみのなかに。

光になって、とらわれている。

おじさん。

おじさんも、光ですか。

納得がいきませんが。

かがみのなかにいる以上、おじさんだって光です。

認めましょう。


かがみのなかのおじさんは、赤なのにどんどん、行ってしまう。

赤は、とまれですよ。

さては、おじさん。

わるいおじさんだな。

つかまえます。

ついせきします。


おじさんは赤なのに、どんどん、先にいってしまう。

かなり、わるいおじさんだ。

かなり、ついせきします。

でも、太い通りはシャケがたくさんながれているから。

わるいおじさんでも、とまらざるをえない。

おじさんはかなしそうに、シャケをみています。

そんな顔したって、シャケにはかないません。


よいですか、おじさん。

そうそう、わるいことばかりはしておれないのディス。

よのなかには、シャケがいるのディス。

わかりましたか。

イクラは 、赤。

赤は、とまれですよ。

おじさんがわかってくれたので、イクラはおじさんにまかせて。

ぼくは先をいそぎます。

イクラだからって。

そうそう、とまってばかりはおられないのディス。

いそがしいのディス。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ