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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
ヒロスエの章
195/3031

第186回 あと2分36秒

2月17日


サイフのない、夢をみまして。

これはなにかの、メタファーですか。

世界のおわりの、前ぶれですか。

とりあえず、「インターネット」でしらべます。

うむ、世界はおわっていない。

しかし、今月の支払いはおわった。

3ピクセルしかつかってないと、おもっていたのに。

人間というのは、いきているでけでもピクセルを消費するものです。

背筋がすっかりさむくなったので、お湯でもかけてきます。


お湯をかけたぼくのからだは。

微妙に、なまあたたかくなって。

きのうわたりからどうも、世の中が微妙になまあたたかくなったと、おもっていましたが。

ついに、ぼくのからだまで微妙になまあたたかくなったか。

懐だけは、さむいままです。

ピクセル。

忘れます。

世の中のおおまかな流れには、さからえません。


そういえば、さくばん。

ひさびさに変なネコを見た気が、しましたが。

ずっと寒かったあいだ、見なかった気が、しましたが。

なまあたたかくなったから、出てきたんだな。

変なネコめ。

なまあたたかくなると、いろんなものが出てきます。

うむ、ぼくも出てみるとしよう。

行く先は、伊豆。

逃げる気か。

逃げません。

伊豆に逃げるわけにもいかないので、コンビニに行きます。


コンビニでは、店員の方が。

なまあたためますか、と聞く。

むぅ。

こやつも、なまあたたかくする気か。

ぼくをあくまで、逃がさない気だな。

世の中のおおまかな流れにはさからえませんので、なまあたためてもらいます。


なまあたたかいマッフィンと、なまあたたかいカッフィー。

なまあたためるために、まわっています。

なまあたたまるまで、もうしばし。

なまあたたかい人間の世界は今も、なまあたたかいままに進んでゆきますが。

なまあたたかくなるまでのあいだに、はたして。

ぼくはつめたくなって、しまわないだろうか。

待っていられる、ものだろうか。


江戸っ子は、気が短けぇのディス。

もうしばらく、時間がかかりそうなのディス。









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