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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
ヒロスエの章
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第182回 モザイク消し鬼

2月13日


闇のあちこちに、人がいて。

おおきい人。

ちいさい人。

まるい人。

はしる人。

ノンノン、ちがいます。

それらは、ちがうもの。

よく、ごらんなさい。

大きい人は、トラック。

ちいさい人は、ビニール。

まるい人は、自転車。

はしる人は、ゴリラ。

人間の目というのは、闇のあちこちに。

人のすがたをさがして、しまいます。

それは、人間が寂しがりや、なのではなく。

闇のあちこちにある、よくわからないものに。

いちばんよく知っているもののすがたを、あてはめて視てしまうから、なのです。

だから。

犬の目は、犬。

ネコさんの目は、ネコさん。

モルゲの目は、モルゲを。

見えている世界の中に、いつもさがして。

世界はそれらで、いっぱいになります。


ぼくはもう、だまされないぞ。

そこの、ヘイをのぼっている人。

あれは、フクロ。

あつめるフクロが、ひっかかっているんだ。

自転車でひいたのは、ペンギン。

ペンギンなら、大丈夫。

ひかれても、しなない。

そしてさっきからしゃべっているあいつは、モルゲ。

モルゲめ、ゆるさないぞ。


ぼくはモルゲのやつを、容赦なくやっつけてやったよ。


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