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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
ヒロスエの章
188/3029

第179回 ソニータイマー

2月10日


カミサマがいなくなった、砂の地上で。

あれる風、かわく海。

みすてられた人びとは。

かつてカミサマのすんでいた楽園(オアシス)

地上で唯一、そこだけにのこった「植物」を、とてもたいせつにしておりました。

十字の人たちは、「植物」のニセモノをつくり。

鈴や、モールや、くつしたをぶらさげ、おねがいがかなうよう、おいのりをします。

ハゲた人たちは、「植物」の落ち葉をひろい。

たかいとこところにかざってポクポク楽器をならし、こころがおだやかであるよう、おいのりをします。

「もやすと、きもちよくなれるよ。」

レゲェの人たちは、「植物」をもやして、きもちよくなっています。


「フキンシンだ!」

十字の人たちはおこりました。

「バチがあたるぞ!」

ハゲの人たちはおこりました。

「バームクーヘン!」

ドイツの人たちはおもいました。

レゲェの人たちは、七輪で「植物」をもやし。

うちわでパタパタ、あおぎます。

みんなはなんだか、たのしいきもちになってしまいました。

アーメンゴキゲン、なかよくしませう。

ナムナムマグナム、なかよくしませう。

ラブ&ピース、ぼんじーソワカー。


カミサマがいなくなった、砂の地上で。

人びとはきょうも、怠惰におぼれ。

「植物」をもやして、きもちよくなっています。

すっかりへいわになった、地上。

空からみていた人は、ためいきをつくと。

「今回も時間切れだ。」

おしてはいけないボタンに、指をのばしました。






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