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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
ヒロスエの章
182/3028

第173回 夜更かしとコーヒーは身体にわるい

2月4日


ヘヤが、さむい。

こうさむいと。

カプセルに、はいらなくては。

しんでしまいます。

朝食の、マフィンなぞ焼いて、おるのディスが。

カッフィーなぞ沸かして、おるのディスが。

とても待って、おられない。

カプセルに入って、寝てまちます。


寝すぎた。

カプセルのなかで、めざめたぼくは。

そうだ。

朝食の、マフィン。

焼いておった。

カッフィー。

沸かしておった。

おきなくては。

さて、マフィン。

さて、カッフィー。

ぬるい。

ひえている。

あたため、なおしたまえ。


マフィンとカッフィーを、あたため。

なおして、おるのディスが。

ヘヤが、さむい。

とても待ってなぞ、おられない。

カプセルに入って、寝てまちます。

むぅ。

寝すぎた。

マフィン。

カッフィー。

ぬるい。

ひえている。

あたため、なおしたまえ。


こんなことをくりかえして、もう何年、たったのか。

同じ動作、同じ行動。

マフィンとカッフィー、いつまでもなくならない。

野郎。

地球をはなれたトキに。

あまりにも積んである食糧が、すくなかった、ものだ、から。

おかしいと、おもったんだ。

これでこのまま、海王星まで。

もたせるつもりじゃ、なかろうな。


気づいてしまった以上、ぼくは。

くやしいので、なんとか、朝食に。

マフィンとカッフィー、食べてやりたい。

今度は、寝ないぞ。

さむいくらい、なんだ。

マフィンとカッフィー、あたたまるまで。

意地でもおきて、食べてやる。

今が朝だか夜だかも。

そもそもそれすら、さだかじゃないが。

マフィンとカッフィー、食ってやる。

朝食に、食ってやる。


朝食をようやく、すませたぼくは。

なんだか急に、ねむくなり。

ああ、起きますよ。

あと3回寝たら、おきますって。

だから、今は寝る。

オヤスミナチイ。


十数年後、海王星人は。

地球から来たロケット、その、カプセルを開けて。

中に入っていたマフィンとカッフィーを取り出し、これはどういう意味なのか?と。

ただ、途方にくれるのでした。






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