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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
ヒロスエの章
181/3030

第172回 巨蟹宮

2月3日


ヘヤの入り口に、カオがある。

買ってきたんです。

雨の日に、カミがなくなって。

買いにいきたくないけど、買いにいって。

カオを買ってきた。

ちがう気もするけど、まあ。

似てるし。

前からカオ、ほしかったしね。

夜中にみてぎょっとしたりすると、よくないから。

入り口のトビラのかどに、かけておいたのディスが。

きのう。

かえってきたら、落ちていて。

床に、カオが。

ぎょっとしました。


ヘヤの入り口に、ハコがある。

届いたんです。

雪の日に、きょうはたいへんだから。

いいですよと気をつかったら。

いいえ、気をつかわないでくだちい。

気をつかって、届けてくれました。

気をつかわなくて、いいから。

オマヘハチャントシタニポンゴオシャペリナチイ。

カオと、ハコ。

あと、ウデとアシがあれば。

もう一人、ぼくがつくれるな。

雨や雪の日に、でかけなくてよい。


それはそれで、すばらしいけど。

入り口にハコがあったら、ヘヤから出られないじゃないか。

トイレにいきたい。

トイレにいきたいので、ぼくはハコをつぶしてしまいます。

ウデとアシは、届く予定がないし。

カミがなくては、ハゲしかつくれまい。

カミは自らに似せてヒトを創りたもうた。

ロシアにハゲがおおいのは、そういうことです。


いいんディス。

ぼくのようなすぐれたハンサムは、ぼくだけでいいんディス。

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