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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
新巻鮭の章
167/3029

第159回 パセリ・グラニュール

1月21日


まだ4時かとおもって油断していたら。

いつのまにか、10時じゃないか。

寝すぎた。

それはもう、おきますよ。

おはようございます、お早くないですね。

ふむぅ。

やはり、冬になると。

寝てばかりいて、よくない。

半分ほど、クマなもので。

シャケでもないと、寝てしまいます。

面目ない。


さて。

ヘヤにいるとどうせまた、寝てしまいますから。

シャケもないし。

外に出てみます。

外に出ると、いつも変なのものがおちていたり。

ふしぎな目にあったりするから。

服もきなくては、いけないし。

極力、ひかえているのディエスが。

こう、寝てばかりいては、時代にとりのこされてしまう。

時代はスピードです。

人はいつまでも、ボーイのままではおられないのディス。

服をきて、外に出てみますよ。


ああ、外ではさっそく。

デンパの出てくる塔に、網がかかっているし。

ベンチでは、おじさんが新聞を読んだふりをしている。

なんでこう、外には変なのものがおおいんだ。

デンパが出ないよう網をかけたのは、だれですか。

おじさん、新聞を読んでいないのはばればれだ、デンパを受信しようと待っているんだろう。

こんなに、お天気がいいのに。

いやになってしまう。

リンダこまっちゃう。

いやになってしまうので、リンダはカッフェーにでも入ります。


カッフェーには、ばあさんばかりがあつまっていて。

むぅ。

ぼくが若い時分には、カッフェーといえば。

もっとハイカラで、ビジネスマンがノートなぞ、ひらげていたものディスが。

ドヤ顔マック。

サメ捕りジョニー。

ぼくが寝てばかりいたものだから、マックもジョニーも。

すっかりトシをとって、ばあさんになってしまったんだな。

ばあさんや。

時のながれは、はやいものじゃのう。

時代は、スピードじゃ。

なげいていても、時はもどりません。

カッフィーでも、のみますよ。


カッフェーでカッフィーをたのむと、カッフェーのお姉さんが。

カッフィーにあっちを刺したり、こっちをあたためたり。

こだわっております。

さすが、カッフェーのカッフィーだ。

しかし、時代はスピードじゃよ。

そんなことをしていると、ほら。

ばあさんが、寿命をむかえてしまう。

ばあさんが三人ほど天に召されたところで、ぼくのカッフィーができました。

こだわっておりますね。


ばあさんたちがいじめの話をしておる横で、ぼくはカッフィーします。

カッフィーには、グラニュー糖。

ふつうのやつです、むぅ、こだわっていない。

せっかくカッフィーにはこだわっておりますのに、いいんだろうか、こんなものを入れて。

悩んでいるあいだに、時はすぎます。

ばあさんがまた、召されてしまうし。

ここは実行あるのみ。

グラニューる。

グラニューる。

むぅ。

ふつうです。


やはり、グラニューるのは遠慮しておくのだった。

カッフェーではやはり、ノートなぞ、ひらげていないと。

ドヤ顔マック。

サメ捕りジョニー。

鍛冶士のエドモンドはどうした、なに、寿命。

ばあさんや。

時のながれは、はやいものじゃのう。

時代は、スピードじゃ。

ボンワリしていると、たちまちこの、ビッグウェーブに乗り遅れるのじゃぜい。

もう、11時だしな。





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