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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
新巻鮭の章
165/3028

第157回 わたしに「よい考え」がある。

1月19日


ちゃぶ台のうえに、強力な接着剤が。

うん。

まえから、きになってはいたんです、けど。

たしかまえに、ドイツ軍の秘密基地を強力に接着して。

それから、そのまま。

強力な接着剤はずっと、ちゃぶ台のうえです。


このテの強力な接着剤は、あまり放置しておくと。

かたまって、つかえなくなってしまうのでは。

なかったかな。

もったいないので、なにか。

強力に接着したい。

すでにておくれのようなきも、するんですが。

さがします。

なにか、強力に接着できるもの。

ビスケットしかないぞ。


閉塞感のあるヘヤの中には、ビスケットしかなく。

可能性を感じないので。

外にでます。

ほう、耐震構造研究所。

こんなものを、近所につくっていたとはありがたい。

耐震構造できるよう、強力に接着してやりたいぞ。

しかし、このテの強力な接着剤は。

ひっぱりには強くても、案外、衝撃に対してはもろいのでは。

なかったかな。

耐震構造できなくなってしまう。

耐震構造研究所が二重の意味でつぶれては、もうしわけない。

強力に接着するのは、あきらめます。


なにか、強力に接着できるもの。

ありませんか。

ありませんか。

そう思い、ふりかえると。

ぼくの背中には、いつのまにかトラックのコンテナが強力に接着されているじゃあないか。

まったく、いたずらしやがって。

どうりで背中がなんか、おもいと思った。

コンボイ司令官かよ。


トラックのコンテナをひっぱりながら、ぼくはゆきます。

このテの強力な接着剤は、ひっぱりには強いので。

とれないから、いた、仕方なし。

男の道はいつだって、ひとり。

おもい荷物を背負ってゆくものなのディエス。


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