155/3035
第147回 炭焼珈琲
1月9日
ぬれたじぬんが、くろく光って。
なにやらとても、ひらく見えます。
無限にひらがる、大宇宙。
銀河をかける、このぼくは。
ふぅふぅ、ハッハとけむりをあげて。
機関車ですか。
宇宙時代に機関車だなんて。
S・F映画じゃ、あるまいに。
ぼくは、石炭ではうごけませんから。
すぐにつかれてしまいます。
信号はあか。
ありがたい。
これで、少しやすめます。
ふぅふぅ、ハー。
あか信号でやすんでいると。
おや、あのおヘヤは、おデンキが。
ついていますが。
なにか悪いことをしているんだな。
とってるんだな。
けしからん。
けしからんけど、信号があお。
すすみます、機関車なので。
ふっふハー。
あお信号ですすんでいると。
やあ、ふってきました。
ありがたい。
これでまた、宇宙がひらがります。
そんなにひらがったら、機関車。
また、つかれてしまいます。
蒸気機関に珈琲を足せ。
蒸気機関に珈琲を足せ。
ふっふっハー。
ふっふハー。