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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
新巻鮭の章
152/3033

第144回 バナナ→バハマ→ババア

1月6日


はじめて、あつめる日なので。

起きます。

おはようございます、お早いですね。

テーブルのうえには、きのう買ってきた、バナナ。

おはようございます。

バナナに一礼し、飲み干します。

バナナには、おなかにやさしい。

1日ぶん、これでOKとかいてある。

やあ、1日OKとは、ありがたい。

バナナのおかげでOKになる毎日。

やすい、人生です。


はじめて、あつめる日なので。

あつめてもらおうと。

みなさん、あつまっておりますね。

みなれないみなさんと、きょうはたくさんすれ違います。

くねくねとわいせつな、じじい。

あのじじいはダメだ、OKじゃない。

アキレス腱でも、切れるがいい。

フトンを着た、犬さん。

あたたかそうですね、OKです。

犬さんは、ヘッドライトを光らせたおばあさんをつれて。

徘徊老人というやつかな。

犬さんも、たいへんです。

自動車のみなさんは、メガネをまっしろに曇らせて。

危険ですね、OKじゃない。


結局。

OKなのは、ぼくと犬さんだけです。

他の方のは、あつめられません。

いけないなあ、そんなことでは。

君たち、バナナを飲んで出直してきなさい。

もしくは、フトンを着て出直してきなさい。

ぼくと犬さんは、みなさんの前で。

メガネをクイッ。

ほら、みなさい。

ぼくらのメガネは、曇っていないぞ。

バナナを飲んだから、きょうは1日OKなんだ。

やすい、人生です。


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