第143回 ゲィリー・オールドマン
1月5日
おなかが、冷えてしまって。
ハラマキをしなかったのが、まじかった。
からだのシンに、ずんと冷たいカタマリがあります。
お湯をのんでも、冷たくなります。
水をのんでも、冷たくなります。
牛乳。
よしなさい。
きっと、ひどいことになる。
コーヒーに、しなさい。
コーヒーなら、アイスコーヒーになるだけです。
えいごでいうと、レーコ。
しってます、くわしいんだ。
コーヒーを、のんだら。
ひどいことになりました。
コーヒーが、くさっていたのだろうか。
それとも。
コービーが、くさっていたのだろうか。
ヘイ、コービー。
くさってないで、街へでようぜ。
えいごでいうと、ゲットワイルド。
しってます、英検は三段です。
はやく出なさい。
さて。
コービーをヘヤから、おいだしたはよいが。
おなかを、どうしたものだろう。
おなかのなかに、ずんと沈んだ。
おもく冷たい、カタマリは。
いくら服をきせても、あたたまりません。
はきだせ。
ぼくはおなかをパンチします。
おなかが、いたくなりました。
おなかに冷たいカタマリをかかえたまま、ぼくは生きます。
アイスは、愛す。
愛を抱いた、小さなヘヤ。
ひとり冷たい椅子にすわって、壁をみつめる、45分。
ああ、コービー。
ぼくは、怒ってしまったのでは、なかったんだ。
いまなら、やさしくなれる気がしました。