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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
新巻鮭の章
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第142回 西郷どんと、どんどこドン。

1月4日


ベランダに、ガッカリした人、肩をおとして。

風にゆらゆら、ゆれています。

やあ、おはようございます。

あけましては、おわりました。

きょうからは、おはようございます。

お早いですね。

ガッカリした人、肩をおとして。

ただ、風にゆらゆら、ゆれています。

ガッカリした人は、イヤなことがあったのだろう。

しかたない。

きょうからは良いことがあると、よいですね。

ガッカリした人、肩をおとして。

風にゆらゆら、ゆれています。

ぼくの自転車、車輪をまわして。

凍った街へと、すべります。


耳にどんどこ、野生の音楽。

おや、このさむいのに、ホネだけの家。

皮は、どこにいきましたか。

それでは野菜も、さむかろう。

がんばって、おられますね。

きょうからは、良いことがあると、よいですね。

ぼくの自転車、車輪をまわして。

凍った街を、ながれます。


耳にどんどこ、野生の音楽。

凍った街は、しだいに溶けて。

たらこおどりを、はじめます。

みなさん、おはようございます。

あけましては、おわりました。

きょうからは、おはようございます。

お早いですね。

みなさんに、きょうからは良いことが、ありますように。

たらこおどりが、くーねくね。

耳にどんどこ、野生の音楽。

さっきから。

うるさいですよ、なんですか、あなた。


いつまでもあけまして気分でいるんじゃあない、たわけが。

ぼくはたいこをたたいているそいつを、たらこでぶんなぐってやったよ。


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