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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
新巻鮭の章
148/3032

第141回 舞朱雀

1月3日


かたづけ、すぎたので。

ポットがだせなくなったじゃないか。

お湯が、わいているのに。

コーヒーに、できない。

おふろにも、できないぞ。

機能的じゃない。

構造的な欠陥があります。

カイゼンが、必要です。

どうしたものだろう。

むしろ、だうしたものだらう。

なやんでいてもしかたないので、センタクをします。


コインランジェリーは、いつも混んでいるのに。

きょうは、だれもいません。

センタクは、ぼくだけです。

かべには、募集、募集、とかいてある。

時給、おいくらですか。

しゃけ。

うーん。

ほっけなら、かんがえます。

みんな、あけましたから。

はたらかないんだな。

あけましいですね。


すずめさんは、きょうもチュンチュン。

あっちでこっちで、チュンチュンはねて。

はたらきものです。

すずめさんを、やとえばいいのに。

ぼくは募集の紙に、「ことり」とつけたしてやったよ。

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