表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トゼンサウ  作者: ナルサワパン
新巻鮭の章
147/3028

第140回 星の海、ねこ座へと向かう準備

1月2日


闇のなかから、ミャンミャンと。

すがたのみえない、ネコさんの声。

きこえます。

最近、よくきこえるんです。

どこですか。

そこですか。

ここですか。

うむ、みえません。

ぼくはネコさんにあいたいのに。

みえなくては、しかたない。

残念なことです。


闇のなかから、ミャンミャン。

ぼくも、ミャンミャン。

テレパシーで、みえないネコさんにかたりかけます。

やあ、あけまして。

あけましいですね。

かまぼこは、たべましたか。

ぼくは、ぼくはね。

ロケットを、つくっているんだ。

ネコさんは、ミャンミャン言うだけです。

みえないから、しかたない。


あかるくなってから、よくみると。

机のうえのロケットが、ロボットになって、いるじゃないか。

ちがうよ。

ぼくはネコさんに、テレパシーでミャンミャン思います。

かまぼこを、たべないからだ。

ネコさんからミャンミャン、テレパシーが伝わりました。

むう、面目ない。

このところ、ロケットに夢中で。

かまぼこ、さぼっておりました。

ぼくはロボットに、かまぼこ。

買いにいくよう、命令します。

ちくわぶ。

ちがうよ。

ロボットをたたいて、なおします。


いそがしくても、横着はいけませんね。

ロボットが帰ってきたら、かまぼこです。

もうすぐ、君にあえる気がします。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ