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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
葉月の章
14/3017

スタンダール

8月29日


赤いのと、黒いのがあって。

小さいマルなものだから、わかりづらい。

小さいから。使いづらいのよねえ、とおばさんが言う。

わかりづらいっすね。と話を合わせると、おじさんも、なんで、赤と黒にするんだろうなあ。

あらほんと、赤いのと、黒いのがあるわ。おばさんが言うので、次はぼくの番か、黒い方が見づらいっすよね。と話を合わせると、おじさんが。

なんで、赤と黒にするんだろうなあ。

ずるいぞ。それはさっき言ったじゃないか。


おばさんが、ほんとよねえ、なんで同じにしないのかしらねえ、と言うので、さあ、男の子と女の子なんじゃないっすかねえ。

すると、おばさんが真っ赤になってしまったものだから、おじさんまでもじもじしはじめて。

しまった。これはセクハラだったか。

最近はすぐ、コンプライアンスだとか、アロマノカリスだとか、言って。

訴えられてはかなわないので、ぼくは地層を掘ってきますといってその場を離れます。


ぼくがオーパーツを掘り出して帰ってくると、おばさんとおじさんが手をつないでいました。

どうやら、とんでもないものを発掘してしまったらしい。

こんなことから生まれる恋もあるのですね、ハルキゲニア。


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