表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
トゼンサウ  作者: ナルサワパン
クライストマンスの章
138/3028

第132回 それは「カサプタ」で良い。

12月25日


ヒジに、なにやら。

まりまりと、生えてきています。

なんでしょう。

あれだ、キズがなおるときのやつ。

これがとれると、なおる。

あらやだ、いったいいつのまに。

キズがついたのでしょう。

イルカをたおしたときですか。

それとも、トマトをたおしたときですか。

あるいは、アンドレを。

いやいや、ウソです。

いくらぼくでも、アンドレはたおせない。

武蔵坊じゃあるいまいし。

なんにしろ、このぼくにここまでの手傷をおわせるとは。

みあげたトマトだ、君のことは生涯わすれまい。


まりまりと生えてきているなにやらは、あんがい、根がふかくて。

とれません。

あらやだ、ぼくは華族だから。

こういう、グロテスなのは、にがてなのだが。

ここまで、根がふかいと。

ヒジからあたらしく、生えかわるんじゃ、ないかな。

ちょうどよいですね、年末だし。


さて、駐車場には。

木の棒がおちています。

ぼくに、たたかえ、というのか。

ヒジがまだ、生えかわってないのだけど。

ヘヤも、片付けたいのだけど。

木の棒を手に入れてしまっては、しかたない。

ぼくはまた、冒険と、たたかいの旅に出かけます。


アンドレめ、待っていろ。

今度はまけないぞ。

木の棒はちょっと、ひきょうだけど。

ヒジがつかえないから、ちょうどいいハンデだ。

人生とは、たたかいの連続です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ