第132回 それは「カサプタ」で良い。
12月25日
ヒジに、なにやら。
まりまりと、生えてきています。
なんでしょう。
あれだ、キズがなおるときのやつ。
これがとれると、なおる。
あらやだ、いったいいつのまに。
キズがついたのでしょう。
イルカをたおしたときですか。
それとも、トマトをたおしたときですか。
あるいは、アンドレを。
いやいや、ウソです。
いくらぼくでも、アンドレはたおせない。
武蔵坊じゃあるいまいし。
なんにしろ、このぼくにここまでの手傷をおわせるとは。
みあげたトマトだ、君のことは生涯わすれまい。
まりまりと生えてきているなにやらは、あんがい、根がふかくて。
とれません。
あらやだ、ぼくは華族だから。
こういう、グロテスなのは、にがてなのだが。
ここまで、根がふかいと。
ヒジからあたらしく、生えかわるんじゃ、ないかな。
ちょうどよいですね、年末だし。
さて、駐車場には。
木の棒がおちています。
ぼくに、たたかえ、というのか。
ヒジがまだ、生えかわってないのだけど。
ヘヤも、片付けたいのだけど。
木の棒を手に入れてしまっては、しかたない。
ぼくはまた、冒険と、たたかいの旅に出かけます。
アンドレめ、待っていろ。
今度はまけないぞ。
木の棒はちょっと、ひきょうだけど。
ヒジがつかえないから、ちょうどいいハンデだ。
人生とは、たたかいの連続です。