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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
クライストマンスの章
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第130回 ナスカ

12月23日


あかい三角に、おおきな。水の入ったペットボトルが3ツ、釣ってあります。

水の入ったペットボトルを置くのは、ネコさん避け。

あと、地震にそなえる。

水を、備蓄する。

では、水の入ったおおきなペットボトルを設置するのは。

おおきな、ネコさん避けですね。

あと、おおきな、地震にそなえる。

そういえば今朝がた。

なにやら、ドーンと音がして、ゆれましたが。

地震かとおもっていたが、それですか。

おおきな、ネコさんがきた。

3ツもあるペットボトルにびっくりたまげて、ドーンとたおれてしまったのに、ちがいない。

こうかは、ばつぐんです。


なんだ、もうすこし。

はやおきをすれば、よかったな。

おきていれば、おおきな、ネコさんがたまげないように。

おおきな、ペットボトルを隠しておいて、あげたのに。

昨晩は「インターネット」をみて、よふかしをしていたものだから。

そのまま、よふかしをしていれば、はやおきだった。

人生はいつでも、後悔役に立たずです。


ぼくは道路におおきな、ペットボトルの水をあけて。

おおきな、ネコさんの絵を描きます。

さいわい。

水ならおおきな、ペットボトルに3ツぶんも、たっぷりある。

みみ。

しっぽ。

上からみると、ほら、ネコさんだ。

いつか、おおきな、ネコさんが帰ってきたとき。

この絵を上からみて、ああ。

たまげなくてもよいんだな、と、わかるように。

いつでも、帰ってきてください。

さびしくないよう、サルや、トリも描いておきます。

さいわい。

水ならペットボトルに入って、たくさん置いてある。


おおきな、ネコさんが帰ってくるよりはやく。

おおきな、地震がおきて。

人類は一度、ほろびてしまいました。

備蓄していたペットボトルの水をつかってしまったのが、まじかった。

そなえられなかった。

無人の荒野には、おおきな、ネコさんの絵だけが。

おおきな、ネコさんの帰りをまっています。

人生はいつでも、後悔役に立たずです。





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