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第123回 べつにパンチで割る必要は、ないんじゃないかな。
12月16日
せなかに、なにやら小さなボタンが。
いつの間にかはえています、イヤだわ。
なんの、スイッチですか。
おしてみます。
ビリッと、きました。
電源は生きているようですね。
お湯をかけても、ビリビリ。
ふむぅ。
電気が漏れているのだろうか。
弱りますねぇ。
ボタンにさわってしまうと、ビリッと、くるので。
こんなことでは、仕事にならない。
だいいち。
服だって、きられやしない。
さむいじゃないか。
ぼくはボタンにさわれないように、フタをつくります。
緊急時にだけパリンと割っていい、アレ。
できました。
こいつを、せなかのボタンに。
えい。
いきおいあまって、パリンといきました。
ぎゃあ。
緊急時におしていいボタンがおされてしまったので。
ぼくのなかではサイレンが鳴り響き、ミサイルが発射され。
ロボが、合体します。
たいへんなことになってしまった。
緊急時だから、ボタンをおす許可をください。
許可します。
えい。
パリン。