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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
クライストマンスの章
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第114回 流行性感冒長官

12月7日


道路が、マスクをしています。

ペッチャンコではなく。

ちゃんと、もりあがっているから。

あのなかには、ハナとクチがあるに、ちがいない。

大地のヘソは、たしかイースター島にあったはずですが。

ぼくの地元のケベックにまさか、大地のハナとクチが、あるなんて。

おもってもみなかったディスね。


自転車ではしっていると、おじさんも、じいさんも。

みなさん、マスクをしていますね。

このわたりは、まだまだ田舎だから。

大地への信仰が、根強く残っているのディス。

ぼくはしないぞ、非合理的だ。

マスクなんて、イマくない。


ぼくが自転車を止めると、なぜかカバンのポッケがあいていて。

カギやら、音楽やら、アンケートやら、ハンコやら。

たいせつなものが、ばらばらばら。

ファッデム。

しかたなく拾いあつめます。

カギ。

音楽。

アンケート。

ハンコ。

マスク。

しらないうちに、マスクがあるぞ。

大地め。


ぼくはマスクはせずに、朝食のラスクをたべます。

マスクをすると、たべられないからね。

合理的です。

マスクは、カゼのときだけすればいいんだ。

わかったか、この非合理的やろう。

お前なんかに、まけないぞ。


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