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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
クライストマンスの章
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第112回 ヒノヨー人

12月5日


ゴミのコンテナのよこに、2コ。

オレンジが、すててあります。

しってます。

オレンジは、消防士さん。

こんなところに消防士さんが2コもすててあるなんて。

なんでしょう。

さいきん、火事がおきないから。

たいくつなので、消防士さんをすててしまった。

こわいな。

火事がおきたら、どうするんだろう。

ところで、きょうは町が。

ボワーと霧におおわれています。

水を、まいたのかな。

さいきん、火事がおきないから。

たいくつなので、消防士さんが水をまいたのだろうか。


霧のさきではおじさんがふたり。

たばこをすっていました。

さいきん、火事がおきないから。

たいくつなので、火事をおこすつもりだな。

火事がおきたら、こまる。

ぼくはそいつらにオレンジをきせて、消防士さんにしてやったよ。


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