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トゼンサウ  作者: ナルサワパン
クライストマンスの章
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第108回 シルバーバレット

12月1日


カギは、もちましたか。

おサイフ。

けいたい。

さつじん許可証。

ぼくは血圧がひくいから、朝はボンワリしてしまって。

こうやって、ポッケをパンパン。

確認しないと、わすれる。

確認しても、わすれる。

たぶん、きょうも。

なにかわすれている気がします。

そういえば、服は着ただろうか。

いえ、服は着ています。

だが、上着の下に。

シャッツを着たか、どうか。

わすれた。

さむくはないから、着ていると思うのだが、さむい。

このびみょうな体感温度の差が、シャッツ1枚の差のような、気がするんです。


シャッツを着ていないと。

さむくはないけど、撃たれたら。

しんでしまう。

いくらぼくでも、上着と下着だけで撃たれたら、しにます。

武蔵坊じゃあるまいし。

上着と下着だけのわいせつなかっこうでしぬなんて。

ぼくが、なにをしたというのだろうか。

むしろ、ぼくが、なにをしたというのだらうか。


撃たれたらこわいので、確認したいのだけど。

脱いだらさむいし、もし着てなかったら、はづかしい。

困ったところに、銀の銃弾。

狙撃兵か。

フタを上着の内ポケットに入れていなかったら、しんでいたところだ。

まったく。


確認は数秒、狙撃は一瞬。

男は、どうせなら一瞬に燃え尽きる生き方をしたいものディスね。

また、生き残っちまった。


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