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ぽかぽか

作者: 猫柳美鳥

渦巻き管

あいみみして目を閉じたら、あなたの頭の中が私の頭の中に流れ込んで来ないかな

分かればいいのに

分かりたくないけど


ねぇ

もっと皆に嫌われて

ここまで堕ちてきて

そしたらもっと好きになれるよ

あんたが私を好きじゃなくてもその分

私が、煮詰めた愛をじゅくじゅく膨らませていく


いつの日か

満足がいったなら、その瞬間に命尽きてもいい

その日が来ないから死ねないと、そういうわけ


朝焼け

桃と紫の空の彩度は、ファインダーでは囲えない

世界には色々な色の名前がある

でも図鑑のどこにもないあの色味


歌とは

明日のことは考えない、ようにするよ。

嫉妬するほどの才能に溢れた、弱気な歌を、聴いてさ。掬い上げてもらうんだ。


何もかも全部、だめなんだと思う。よくわかんない、フリをするような人間だから。


お願い

わたしをわたしで居させて。


生死

チーズバーガー 食欲をそそる肉の臭み

吐きそうなほど美味しそうだね


リアル

リアルな体験、リアルな感情はリアリズムを生む?

何のことやら

何もかもリアルで、リアルじゃないから、突然走り出したり、降りるべき駅で座席に縫い付けられたりするのだろうか


幸せ

刺激のある不幸くらいが皆好きなんでしょう

痛い、っていう私の痛みを知らないのに


そわそわ

いつもと逆さ向きに寝ても、雨の音は五月蝿い

右肩を下にしても、左肩を下にしても同じこと

幸せな夢が見られますように


夏の昼

灼熱の教室、ブラインドの波が寄せては返す

差し込む光のことくらいしか、ぼやけた脳じゃ考えらんない


夏の夜

浅い呼吸を繰り返しても、どんだけの酸素も取り込めはしない

それに、本当に欲しいものは得られやしない


子供

無邪気な子供は可愛くない?

無邪気なフリしてるから?

だって笑ってほしいし

もっと、素で好意を抱かれたいが

素というほどのものも無い

可愛い生き物だと思って下さい

憐れみに近く、慈愛には遠く


かゆい

髪が擽ったくって身じろぎした

誰か知らない、明日は会わない

無防備に凭れてくるその人

何処へ向かう途中なのか


お願いその2

私を難しく考えないで


言うて真面目

気圧低くて頭痛いからプロバガンダ的なことを考えるよ

足りないのはいつだってメルヘンなんだ


鈍い

スナック菓子を口にして初めて、舌裏の痛みに気がついた

風邪の引き始めなのかもしれない


なお現実は

生きてるだけでは愛されない

死んだほうが良い子に成れるかも?

考えちゃうのが駄目

考えない私を考えちゃうからだめ

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