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十ページ目:ようこそ、二桁の領域へ!

数時間半前、ガルシア十三人衆の一人であるルーヴ・ルーパーはビヒュリア王国王座の間に何の前触れもなく出現した。先ほどカトレアとヴァルキリーの率いた部隊、ビヒュリア王国ほぼ全戦力がガルシア王国へ向かった後の出来事である。突然のことにビヒュリア王国国王であるグラン・ラギュウスは予備のタブレット端末を手元から離してしまったほどである。


「び、びびび、びっくりしたぁ、おったまげたなぁ」


「−−−ビヒュリア王国国王、グラン・ラギュウスだな?」


「いかにも」


全身黒タイツ、顔を覆うようなフルフェイスのマスク、所々に銀のラインと鉄の防具を身につけた男ルーヴ・ルーパーの夢は正義の味方、いわゆるヒーローだった。AMERICAN☆HEROのような地味な能力だろうが誰にも愛されずとも人々を助けるヒーローに。

ルーヴ・ルーパーの能力は空間を移動しさせるというもの、いわゆる転移系の中でも上位に位置する能力だ。

自身はもちろん、触れたものを一瞬で別のポイントに移動させたり別次元にストックすることも可能だ。現在彼が所有する空間数は三つ、それぞれのチャンネル空間にアクセスすることができる。もっと正確にいうのならば空間を経由するという方が近いのだが、考えてた時に後々こっちの方がしっくりくると思ったのは内緒である。


本来ならばルーヴ・ルーパー以外は干渉することのできない絶対領域なのだが、五年前に干渉してきた化け物が現れた。それ以来彼はガルシア十三人衆にスカウトされ働いている。

主に物質運送やタクシー代わりとして扱われていることが多い。


そんなルーヴ・ルーパーが他国の王の目の前に現れるという事態がイレギュラーなのだ。本来これはルーヴ・ルーパーの仕事ではない。


「−−−取引をしよう」


ニヤリ、とマスクの下の口が怪しく歪む。本来こんなこと彼の柄ではない、何故なら彼は正義の味方ヒーローを志す青年だからだ。いかにも悪役っぽい見た目と物言いに対してルーヴ・ルーパーの心は清く正しく美しいのだ!


「取引、だと?」


自己紹介もしない自称ヒーロー、ルーヴ・ルーパーの態度にグランは眉をピクリと不機嫌そうに動かす。


「そうだ、あんたにとっても悪い話じゃない。互いに利益がある話だ」


「.....とりあえず聞こうか」


不機嫌そうに、先ほどまで期間限定イベントに熱中して必死になって頑張っていたというのに邪魔をされたこの気持ち。わかる人にはわかるはずだ。

ルーヴ・ルーパーは正義の味方を志す者、つまりはヒーローたる人物。そんな彼がこのような手段を取るようなことは残念ながらよくやる。ある意味常習犯であり、それでいて愛と勇気を与えるという夢があるのだからどこかタチが悪いようにも思える。


「今このビヒュリアの地に向けて我が国の兵器を向けているのは書状の通り知ってるな?」


「あぁ、知っている」


「なら、国民の命を俺に預けてみないか?」


「−−−何?」


「俺の能力なら安全な場所に避難させることができる。それと引き換えにだな」


パチン、とルーヴ・ルーパーが指を鳴らすと空間に立体映像が浮かび上がる。視界空間の転移、彼の能力を応用すればこんなこと造作もない。何故なら彼はヒーロー。そう、映像の向こうにはカトレアとヴァルキリーが全裸で拘束されてあんなことやこんなことをされてる様子だった(これ以上の描写は色々ヤバいのでカットするぜ、健全な作品だからね!)グランはとりあえず迷うことなくカメラのシャッターを切る。


「貴様!」


「あんたが要求を呑むならこの二人は返そう」


そもそもである。ルーヴ・ルーパーがこの作戦を決行しようとした、というよりせざるを得なくなったのは魔神であるイシスがルーヴ・ルーパーのチャンネルに干渉し、二人を強引に投げ入れてきたのが最初である。

元々黒竜やリビアスター空賊団が現れガルシア王国が戦場になると予測したところにある白い信号弾が上がり、並ならぬ状況だと判断したルーヴ・ルーパーはガルシア王国の国民を一人残らず回収し、ついでにビヒュリア王国の国民も回収しようとしたルーヴ・ルーパーのお人好しな性格が行動に移したのだ。

ルーヴ・ルーパーはイシスには逆らえない、彼女に命令されれば断食や逆立ちして五回その場で回ってワンと言うくらいあっさりやってのけるだろう。プライドなど能力に干渉してきた時点で既に捨てている。


グランは渋る、今の状況は非常に眼福だが、この男に国民の命を預けてもいいのか。いつもならギルディアや目の前の二人(全裸で見せられないよ!な状況)が意見してくれる。だが、今決断はグランに迫られている。

そんなグランにルーヴ・ルーパーはもう一つ、交渉のカードを取り出す。


「あんたが言うこと聞いてくれれば、こいつらも返すしコイツ(魔法のカード、いわゆる課金カード)も一年分くらいくれてやってもいいがな」


「−−−交渉成立じゃな。皆のことを頼むぞ」


二人は固い握手をかわす。この男、チョロい(確信)




サリナとシオンは既に行動を始めていた。れーざー☆びーむのリモコンが壊れてしまっては他の方法で止めるしかない。シオンはガルシア十三人衆を一度招集するために、何故かガルシア十三人衆の全ての指紋を認証すると止まるように設計されてるみたいだ。このことはシオンも知らなかったりする。

そして、サリナは直接、というよりも本体をぶち壊せば止まるんじゃね?という安易な発想でれーざー☆びーむの砲口から内部への侵入を試みていた。


「−−−ちょ、姉ちゃん!?何一人で危ないことしようとしてるの!?」


「止めないで、シオン。そして考えてみなさい、一発で王国を消し飛ばせるほどの砲撃を間近で受け止めることができたらどれだけ気持ちいいのかをッッッ!!」


「直撃したら原型とどめてられないよ!」


−−−とは、言ったもののこの人なら直撃しても悦んで悶えるだけで終わってしまうのでは?と彼女の理解不能の頑丈さを知る者たちは思った。

鼻息を荒げながらサリナはシオンに羽交締めにされてる。見兼ねたリビア(全裸)が意見する、彼は彼女の頑丈さを知らない数少ない常識人の一人でもある。


「ま、そこのガキの言うことが正論だろうよ。別にわざわざそんなことしなくても止める方法だってあるんだ」


「女には、やらねばならない時がある!!やらずに後悔よりやって後悔よ!!」


「知るかぁ!!」


「お前はまず服を着ろ!せめて下!!あと、シオン様をガキとか失礼なこと言うな、空賊!!」


セラフィールに股間を蹴られ、どこから調達したのかわからないズボンを履く。ただし、上半身は裸ッッッ体!


「たしかに、私の炎直撃しても生きてられる化け物みたいな姉御でも、賛成できない。れーざー☆びーむの威力は馬鹿ならないからね」


「−−−早い話、お前が不注意から生まれたことだ。リモコンまで燃やすか、否普通はしないな」


「ぐはっ!?」


「セフィ!?」


リグロの口撃!セラフィールは心に治療不可能な傷を負った!カグヤとメルククゥも同調したことにより追加ダメージ、セラフィールは全裸になった!


「とにかく、だ。時間もないんだろ?どっかの馬鹿が早まって発射時間を早めちまったから」


グサッ!


「そうね、セフィはせっかちだけどまさか本当にやるなんて思ってなかったし」


グサグサッ!!


「ま、考えなしなのは昔からだからな。この炎神との契約の時だって−−−」


「う、うわーーーーん!」


セラフィールがついに泣き崩れた。シオンが何とかフォローに回ろうとしたが、どうすることもできなかった。横に転がってるヤスヒトを椅子にリビアはこのままでは埒が明かないと判断し、ため息を一つ。


「とりあえず、だ。よくわからんが今はあの砲台を止めればいいんだよな?」


「リビィ、協力してくれるの?」


「.....幼馴染の不手際だ、それに部下たちもまだ国内にいるんだ」


その部下を椅子にしてる上司、説得力というか色々と台無しだったが、セラフィールは何とか立ち直ったようだった。


「あんた、中々の器。さすがは一空賊団の船長だな。どうだ?今夜」


「よくわからんが遠慮する」


リグロと打ち解け、重かった雰囲気も若干和らぐ。リビアとリグロを中心に話は進む、そこにシオンを立てることで円滑に作戦会議は進んだ。


「−−−よし、それじゃあガルシア十三人衆はシオンと一緒に。ヤスヒトは任せていいんだな?」


「任せろ、貞操は守っとく」


「よし、じゃ、俺はサリナと一緒に.....?」


「あれ、姉ちゃんは?」


そういえば途中からいなかった気がする、あれだけ濃い存在がいなくなればすぐにでも気がつきそうなものなのだが、誰一人として気がつかなかった。


「まさか」


よくわからないけど、とてつもなく嫌な予感がした。




そして、我らがサリナはれーざー☆びーむの砲口から鼻息を荒く、涎を垂らし、歓喜と悦に満ちた表情で少しずつ、ゆっくりと中への侵入を試みていた(※一応十代女子ですよ!)


シオンに負担をかけさせたくない、姉としての意地とプライド。そして、ビヒュリア王国国王であるグランの顔を立てるためにも、サリナは前へ進みれーざー☆びーむを止めるために、四つん這いで、時には這いずって、時には全力疾走(四足歩行)で。金属製の冷たい床からペタペタと音が響く。振り返ることはしない、振り返ればそこは故郷、ビヒュリア王国が映っているからである。帰国するのはシオンと一緒に、サリナはそう決めていた。


(待っててねシオン、姉ちゃんが全部終わらせるから!)


−−−そしたら、家に帰って皆で鍋を食べよう。

あの日食べられなかった美味しい鍋の続きを、母の味を今度はもっとたくさんの人で囲って楽しくおしゃべりして、締めにはうどんを用意して!


という建前(一部本音)を抱き、サリナは前へ進む。

明るい未来のため、目の前から迫り来るであろう未知の快感を全身、それも間近で味わうために!


−−−背後から迫る二つの影に気がつくことなく。




「ハァ、ハァ、クソッ!あの、馬鹿!」


−−−キリがないッ!

ホクエ・フェルダントは背中を預けたはずの仲間が自己中な行動を取ったドランシャトーという阿呆に対して悪態を吐きながらビヒュリア王国からの軍隊に一人で突っ込む。

激突から二時間弱、相手はホクエよりも格下連中ばかりだが、これだけの数と時間では体力も限界が近づいていた。

ホクエには特別な能力はない。ちょっと強いだけの人間である、転生者であるというスペックはあるがそれでも限界は存在する。そうした面ではガルシア十三人衆の中では総合的に見て最下位に近い。

人類最強と呼ばれるドランシャトーのようなサイズを操作する能力もなければ、死神と呼ばれるゼストのような陰影を操る能力もない。

セラフィールのように炎神に愛されてもいなければ、メルククゥのように光の向きを変えることもできなければ、双子の姉妹フーとムーのような特殊な能力がなければ、リグロのように改造人間でもなければ、アギトのように説明不明な馬鹿みたいなスペックもなければ、ルーヴ・ルーパーのような空間を統べる能力もなければ、ターザンのような自由人でもなければ、カグヤのような宝剣を持っているわけでもなければ、イシスのように魔神に最も近づいた大魔導士でもない。


−−−俺には何もない、そのコンプレックスを抱きながらガルシア十三人衆の一人として恥じることなく頑張ってきた。

故郷に置いてきてしまった姉と弟に胸を張れるように。例え、二度と会えないような手の届かない場所で待っていようとも。


ホクエの通った道にいた兵士たちが斬られていく、まさに鎌鼬。

的確に急所を斬るべく繊細さに長けた腕と正確に狙うための眼、そしてそれを許す速度。

これがホクエの仕える主、シオンのために鍛え抜いた刃。故郷で研ぎ澄ませてきた刃は転生したことにより鞘から抜かれ、その実力の一端が戦場を舞う。その姿、まさに戦乙女。


息を切らしながらガンを飛ばす、ただひたすらに強く気丈であれ。

師から授かり、弟にも教えた教訓である。だが、数にはかなわない。

もう少し余力があればあと五分もあれば全滅させることができただろう。ドランシャトーの援護があればもうとっくに終わっていただろう。


無双は終わりを告げる。四肢の自由を奪われたホクエは静かに目を閉じた。




(ホクエ!)


「らっ!」


「チィ!」


同刻、ギルディアと激突しているドランシャトーは集中していた決闘から一瞬意識を逸らしてしまう。何故彼女の名前が脳裏を過ぎったのかわからない。だが、妙な胸騒ぎがするのは事実であった。

とりあえず、ドランシャトーは一瞬全身を超巨大化させてギルディアと一緒にビヒュリア王国軍までもを吹き飛ばす!

−−−吹き飛んだビヒュリア王国軍兵士の中に紛れたホクエを見つける。


「ホクエ!大事ないか!?」


「大丈夫、つか俺一人で終わらせるつもりだったのに邪魔すんなし!」


「ハハハ、すまん!漢らしく格好つけてみたかったんだ、許せ!」


そっぽを向いて拗ねるホクエの頬は微妙に赤く染まっていた。そんな彼女のことも知らずにドランシャトーはサイズを戻し、ギルディアに向き直る。


「−−−今のが最大か?」


「応よ、すまねぇな。仲間が気がかりだったものでよ」


「フッ、あんたにそんな一面があったんだな」


「当たり前だ。決闘を中断すんのは漢のすることじゃねぇが、仲間を見捨てるなんて言語道断!それこそ漢として恥ずべきことだ」


「違いない」


バチバチ、互いの闘気が再度ぶつかり合う。二人の戦う理由はない。

漢同士の対決に理由なんざ不要、ただそれだけである。


「−−−続き、やるんだろ?」


「−−−当たり前よ、ウォーミングアップもそろそろ終わりにしようや」


「へっ」


−−−第二ラウンド、開幕!




一方、先程のドランシャトーの巨大化に巻き込まれ吹き飛ばされたリビアスター空賊団空賊船の上でぶつかるゼストとジャックはバランスを崩し、船の体制を立て直すのに必死だった。


「あの戦闘馬鹿おっさんめ!周りの被害考えろってんだ!」


「あれガルシア十三人衆の一人なのかい!?あれほどの男なら黒竜も一捻りできたんじゃないの!?」


「あの人が国内で暴れたら街吹っ飛ぶんだよ!できりゃ最初からやっとるわ!」


戦闘は一時休戦し、船の勢いを止めることに集中。何とかしなければガルシア王国王城に船が激突してしまう!


「チィ、ジャックだったか!?この船の動力はどうなってんだ!!?」


「見事にぶっ壊れてるよ!ゼストって阿呆が暴れ回ってくれたお陰でね!」


「そいつぁ、どうも!!」


いや、休戦してなかった。互いに皮肉を言い合い、それでいて体は正直に息のあったチームプレイでなんとか船は安定している。

まぁ、たった二人でこれだけ大きな船を何とかしようなんて無理な話である。いくら互いが何故かうまく連携が取れていようが、船が安定してきてる気がするなんて前向きな気持ちで頑張ってもその結果に変わりはない。


結論、船は大破。


「僕たちの船がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」


「うるせぇ!いいから着地する準備しろ、そのままいったら骨折るぞ!」


ゼストとジャックは近場に着地する。そこはれーざー☆びーむの砲台の上だった。


(ここは、戻ってきたのか)


「あ、あぁぁ、り、リビィに何て言えば.....」


「ゼスト!?」


「シオン様!」


ただひたすら狼狽えるジャックを無視して、こちらに近づいてきたシオン様とガルシア十三人衆達の方へ向き直る。


「よかった、来てくれた!」


「サリナちゃんは?姿が見えないみたいですけど」


「あ、そうだ!姉ちゃんがアホやらかして、この中なんだ!」


「ハァ!?」


シオンは足元を指差す、そこにはれーざー☆びーむの砲台。つまり、サリナはこの中にいる。もういつ発射されるかわからない状況で。


「あの人は何でまた!セラフィールいるじゃん!なら、止めて」


「めんご、燃やしちゃった。テヘペロ☆」


「−−−なら俺も後を追います!」


「待って!」


シオンが影に潜ろうとしたゼストを止める。このれーざー☆びーむを止めるための手段、ガルシア十三人衆の集結、そのためにゼストが勝手な行動を取るのはシオンとしても都合が悪かったのだ。

時間もないため成り行きを簡単に説明し、ゼストも渋々といった様子でその場に残ることを選んだ。


「なるほど、ならここにいる者以外をここに集めないといけないわけですね」


「そう、その為に協力してほしい。全部終わらせるために」


ゼストは静かに縦に頷く。

ゼスト、セラフィール、リグロ、カグヤ、メルククゥ。ガルシア十三人衆集結まであと八人。


「シオン様、他の者達の居場所などは?」


「僕が今わかってる範囲では、ホクエ、ドランシャトーが城門前。おばばもさっきまで居たと思うけど反応が消えた」


「.....ていうか、何ですかそれ?」


「皆の携帯にコッソリ仕込んでおいたんだよ、GPS」


「んなもんいつの間に」


「それで、フーとムーが城内。ルーヴ・ルーパーはビヒュリア王国、ターザンは携帯持ってないからわからない」


「あの野生人め」


ゼストが舌打ちする。この緊急時においては最も致命的なことであった。


「それで、アギトは−−−」


「どうしたんですか?」


「何故か、この下」




「ここが」


砲台の中を進むこと三十分、やっとのことで機関部に辿り着いたサリナ。

砲台の中とは思えないほどの内装に驚いている。無駄にアンティークやディティールに拘りが見られる装飾、機械部も舗装されておりぱっと見は普通の一室にしか見えない。


「−−−おや、お客さんかネ?」


その中央で静かに佇み、本を読んでいるイケメン(に見える何か)はもっと不自然で異様な存在感を放っているが。

キリッとした真っ赤な瞳、高身長で荒々しくカットされた長いようで短い髪、耳に残りそうな美しく優しくもどこか独特な力強い声、どこか高級そうな装い。

男は本を置き、サリナの方に興味を移しニッコリと微笑み頼んでもいない自己紹介を簡単に始める。


「−−−俺はアギト、よろしくなニューハニー」


−−−サリナ、ドン引きである。

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