今の話
今日は、高校とやらの入学式があるから高校に行かないといけない。
俺は今年で300歳だ。俺を知っている人は一人もいない。いるわけがない。
俺は制服という服はきらいだ。スカートとかいうものをはかないといけないからだ。ちなみに俺は女だからな。(男みたいな口調でごめんね。by作者)
なんか文句あるのか?(なんでもないです。by作者)
俺の今の服装は、黒系のジーンズ、白のタンクトップに黒のパーカーを着ている。髪型は、腰まである黒髪をポニーテールにしている。勿論フードを被っている。
「ちゃんと制服着ないとダメだろ。」
瞬に言われた。そんなことわかっている。だが、絶対に制服は着ない。
「瞬は俺がスカート嫌いなのはわかるだろ。だから着ない。」
瞬は諦めて言うのをやめた。
「でも、絶対に目立つことはするなよ。後々、面倒だから。」
「わかってる、でも瞬は制服似合っているね。」
これから通うのは私立月夜学園。なぜ高校に入ったかってのは、いずれにせよわかる。今は、分からなくていい。
「俺は瞬とは違うクラスにしといた。」
瞬に言った。そしたら、瞬が
「どうして一緒のクラスだとダメなんだ。理由くらい教えろよ。」
「俺と瞬がこうゆう関係だと知られないようにだ。」
そう言うと瞬が反発してきた。
「関係を知られるのが嫌なのはわかるけど、深雪は俺と離れていても大丈夫なのか?」
「大丈夫だ。必要以上は人とは接しないから。それに顔も見せないから。」
「でも俺に血を食らわせる時はどうするんだ。」
「使わない空き教室にいけばいいだろ。それぐらい大丈夫だ。」
「ならいいんだが、やはり心配だ。深雪の周りはいつも騒がしいから。」
「もう子供じゃないんだ。それくらい自分で対処できる。」
「悩んだりしたら、すぐに相談でもなんでもしろ。助けてやるから。」
そういうと、俺の頭を撫でてきた。瞬に撫でられるのはすきなだよな~、俺。
話をしていたら、学校に着いた。俺たちが住んでいるマンションから徒歩15分くらいの距離だ。
「これが学校か、大きいなぁ。どれぐらい人がくるんだ?」
「深雪は学校行ったことないのか?」
「俺が生まれたのは300年も前なんだぞ。こんなもんがあるわけないし、行ったこともない。」
「それもそうだな。これからはどうするんだ。」
「別行動がいいな。昼になったら俺が瞬のクラスに行く。学年は俺たち1年だから。」
「わかった。無理するなよ、深雪。」
「瞬こそ、気をつけろよ。すぐに女が群がらないように。」
「じゃあ、お昼まで頑張って。」
そう言って、瞬とは別れた。クラスは俺が1組、瞬は3組だ。
歩いていると、周りの人たちに変な目で見られる。慣れてるがな。
クラスの教室に入るとみんなが俺を見てきた。
「なにあの子感じ悪い。」「キモイな。」
などの暴言を言われたみたいだが、慣れているし気にしない。
窓側の一番端の席に座った。図にしてみるとこんな感じ。
窓 ー ー
窓 ー -
窓 俺 -
でもなんで俺の周りの席、誰も座ってないんだ。
先生が入ってきて静かになった。
「これから、入学式を行う。みんな並べ。また、赤龍がいないのか。」
みんな、廊下に並び、体育館に行く。