苺ジャム
掲載日:2026/03/08
あの丘の草原まであなたとゴンドラに乗っていった
元気のないわたしにあなたは苺を食べさせてくれた
熟れた香りと赤い果汁が鮮やかで
身体中に閃光が走った
草原でキスをした 苺味のキスだった
互いの心臓で 吐息で
身体中がジャムになった夢をみた
レモン果汁を少し絞ったイチゴジャム
綺麗なガラス容器に詰めて
お土産に持ってかえる
大切なお土産だから
また、ひとつこの大切な想い出を心の宝石箱に入れて
空へ旅立つときに持っていこうと思う
少し元気を貰えた ありがとうと伝えた
そして ただ抱きしめた
帰り道のゴンドラでわたしの心臓はイチゴ色に染まった夕陽になってキララと揺らめいた




