表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

第四章 魔女の告白、真実の同盟


 ある夜、私は森へと忍び込んだ。

 古代の魔導遺跡──魔王の血を受け継ぐ者だけが入れるという場所。


 そこで待っていたのは、魔女セフィラ。

 ゲームでは「中立の魔女」として登場するが、実は魔王の旧友だった。


「ようこそ、我が主の娘よ」


 彼女は跪き、頭を下げる。


「千年の封印の果て、ついにあなたが目覚めた……」

「あなたは、なぜ私を知っているの?」

「魔王ベルゼブは、お前が人間界で育てられることを望んだ。光と闇の狭間で、新たな道を切り開くために。だが聖教団はそれを恐れ、記憶を消し、力を封じた」

「聖教団……?」

「そう。彼らは“正義”を掲げながら、魔王の血統を抹殺し続けた。フェリシア姫も実はその一員だ。彼女の“聖なる力”は、魔王の力を吸収する術でできている」

「……それって、つまり……」

「フェリシアはあなたを食い物にするために、ここに来たのだ」


 私は言葉を失った。


 前世ではフェリシアは純粋なヒロインだった。

 だがこの世界では──偽りの正義が真の悪を隠している。


「私は、どうすればいいの?」

「戦うしかない。でも一人では無謀だ。勇者たちの中にも、真の正義を信じる者はいる。アルトスもその一人だ」

「……あの、私を警戒している勇者?」

「彼は光の教えに疑問を抱いている。貴女の力を見て、何かを感じ取ったはずだ」

「なら……彼と手を組む?」

「闇と光が手を結べば、偽りの正義は崩れる」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ