なろうアニメを多く出している出版社と特徴
2025年7月までのなろうアニメ151作品の分析・ランキング第7回!
今回の題材は「出版社」
アニメ化したなろう作品の書籍版(未書籍化ならコミカライズ版)の出版社をカウントしランキング形式で紹介していきます!
1位 KADOKAWA 43作品
1945年、角川書店として創業。黎明期からライトノベルに力を入れている会社なのでなろうアニメでも圧倒的に存在感高いですね。3期が発表されたアニメ「異世界かるてっと」ではKADOKAWA作品のみ取り上げてますがもはや増えすぎて一部の作品しか取り上げられない状況。
レーベルだとスレイヤーズの富士見ファンタジア文庫や、SAOの電撃文庫、ゼロ魔のMF文庫jが有名ですがなろうアニメは2、3作品と少なく、一方なろう作品の人気に伴い立ち上げたMFブックスが8、カドカワBOOKSが7作品と多かったです。ハルヒのスニーカー文庫は昔からのレーベルですがなろう作品も8作品アニメ化していました。
2位 オーバーラップ 15作品
2011年設立された新しい会社で、初期はポケモンやインフィニットストラトスやグリムガルなど関わってたようですが社運を賭け特になろう作品に力を入れてくれた会社という印象。
ABEMA等で定期的にアニメ化作品を盛り上げる特番をやってくれていつも楽しみにしています。1度声優・アーティスト多数参加の有料イベントがありましたが喜んで払って配信で視聴しました。
オーバーラップ作品のアニメ化って常に一定以上のクオリティ・面白さが担保されている印象。制作会社やスタッフもそれぞれ違うのに担保されているのはオーバーラップの方が縁の下を支えているのでは。まだアニメ化発表されてない作品で期待しているのは「異世界迷宮の最深部を目指そう」小説やや難解ですがあれこそダークな世界観がアニメ映えする作品と思うのでぜひとも2クール以上で力入れたアニメ化の発表を期待しています。
3位 講談社 14作品
1909年に前身の会社が設立し戦前から少年倶楽部、戦後は少年マガジンなど設立した超大手。集英社と小学館と講談社で3大出版社と言われることもありますが集英社と小学館がなろう作品に完全に乗り遅れたのに対し、2017年にKラノベブックスを設立。漫画に強いのでコミカライズの売上が重要視される近年特に存在感を発揮している印象。第七王子や鑑定スキルは漫画のクオリティの高さがアニメにつながってますし書籍は別会社で数には入れてませんが転スラの漫画版も大ヒットさせてます。KADOKAWAの異世界に負けじとバンダイナムコを通し講談社系アニメでコラボ企画やったりyoutubeにisekaichannel作ってラジオも放送し楽しんでいます。
ただし代表作シャンフロが未書籍だったりコミカライズ重視の路線なので、ストーリーがどんどん消化していく書籍路線の展開を望むと違うものが出ることもあり、覚悟した方が良さそうです。
4位 双葉社 12作品
1948年設立。看板雑誌が漫画アクションということで、個人的にはクレヨンしんちゃんのイメージがあります。2014年にモンスター文庫を設立しなろうアニメも多数供給。ただ今回リストを作ることで改めて認識しましたが、オーバーラップと対照的にクオリティは低い作品が多いです。出版社はアニメ制作においてあくまで委員会の1つに過ぎないはずですがこうもオーバーラップと違うということは何かあるんでしょう。粗製濫造はアニメ全体にも影響するので頑張ってもらいたいです。中には最強陰陽師など名作も出してはいます。
5位 ホビージャパン 10作品
1969年設立。おもちゃやTRPGやカード事業に加え2006年にはHJ文庫を設立しラノベにも力を入れなろう作品も多数出版するように。こちらも双葉社同様クオリティ低めの作品多いですが、新米オッサンや英雄王や精霊幻想記やらこだわり感じる作品も多数生み出してると感じます。
↓以下 設立年 代表レーベル 代表作
6位 マイクロマガジン社 9作品 (1984年 GCノベルズ 転スラ)
7位 TOブックス 8作品 (2003年 TOブックス 本好きの下剋上)
8位 アルファポリス 7作品 (2000年 アルファポリス 月が導く異世界道中)
8位 SBクリエイティブ 7作品(1981年 GAノベル お隣の天使様)
10位 イマジカインフォス 6作品(2000年 ヒーロー文庫 薬屋のひとりごと)
6位以下で注目している出版社だと、アルファポリスは7作品中5作品を2024年以降に出しており、今年に入りリゼロの制作会社を買収するなどアニメ事業に力入れているので注目しています。
講評としてはKADOKAWAが圧倒的に強いですがオーバーラップと講談社も頑張っており、質の面でもなろうアニメを支えている三大出版社と言えるなと。小学館とか集英社とかスクウェアエニックスなんかも大手だし異世界物も出版しているはずですが対照的にほとんど名前を見なかったのは意外でした。
読んで頂きありがとうございました!ご意見感想お待ちしています
一旦完結としますが新しい題材思いついたら、あるいは200作品超えたらまた何かやりたいと思います