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第66話 悪党たちの会談



「まさか、巽才人ではなく郭婕妤が死ぬとはな。宴の席で上手く始末できると焦った阿呆の仕業じゃろう」


「ほぉ~~私としは貴殿が怪しいと睨んでいたのだが……違ったか」


「はははっ!わしならもっと上手くやるわい」


「なんにせよ、巽才人の監視は必要だ」


「そう言えば、あの妃はどうしておる?」


「賢妃のことか? かの妃なら自分の宮殿で大人しく過ごしておるようだ」


「公主がいたな」


「ああ、確か五歳か六歳になるはずだ」


「娘を産んで以降は寵愛も薄れているからな。放っておいても良いのではないか?」


「それもそうじゃな。どうせ十年したら皇族か貴族へ降嫁させるのじゃからな」


「左様、公主ならば何の脅威にもならん」


「徳妃はどうだ? 最近、再び陛下の寵愛を受けているという報告があるぞ」


「あそこは特に問題ないと思うぞ。流産と死産を繰り返して医官の見立てでは、もう懐妊はできないそうだ」


「そのこと本人は知っておるのか?」


「いや、知らんだろう。この前の流産で体をこわして侍医から『懐妊がしにくくなっている』と聞かされたぐらいだ。今は薬を使って体を回復させることに専念しているらしい」


「薬を使ってでも子供を産みたいか……。まったく業の深い女よのう」


「陛下はどうなのじゃ?」


「陛下は徳妃の体の事は存じておる。それ故、徳妃を慰める為に通っておるのだろう」


「なるほどのう……」


「徳妃のことはよい!それよりも侍医が秘かに診た妃がいる」


「極秘か!?」


「一体誰だ?」


「淑妃の宮殿に入っていったそうだ……」


「なに!?」


「その場には陛下もいらっしゃったそうな」


「なんだと!?」


「まさか……懐妊か!?」


「恐らくな……」


「どちらだ……巽淑妃か、それとも……巽才人か?」


「報告では、巽淑妃の方だ」


「「「「「「おぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」


「淑妃ならば未だ安心だ」


「ああ、巽才人でなくて良かった」


「淑妃は道理を弁えている。皇帝に無茶な要求はせん」


「まったくだ!」


「前の朝儀でも巽才人の一声で千秋節の呼び名か変わったからな」


「千秋節の宴にケチが付いたとか申して、改名させるなど……陛下も陛下じゃ!なにが『巽才人は名づけの才能がある』だ」


「確か新しい名は『天長節(てんちょうせつ)』でしたな」


「左様。『天に長寿を祈願いたしましょう』などと申したらしい。馬鹿げたことよ。我らが何も知らないとでも思っておるのか? 『天長』は巽州の都の名前ではないか! 自分の故郷の名をそのままつけるとは!!」


「非常に危い」


「巽才人の監視を増やすぞ」


「「「「「「承知」」」」」」


 

 



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