表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/21

第四回 蝉

新しい俳句のスタイルの提案です。

 那須野 与一郎様からの特別寄稿です。

なお、この句は掲載の許可を頂いたものです。


暮れなずむ  初秋の空に  蝉の声              那須野 与一郎


挿絵(By みてみん)


(俳句)

画像はアブラ蝉とカブトムシです。

句では、夕暮れに「カナカナカナ」と鳴くヒグラシ蝉のことです。

ヒグラシの鳴くころには、暑さも収まりかけ晩夏から初秋へと季節は巡ります。




直井 清風先生から掲載の許可を頂いた短歌です。


木漏れ日の  キャンプ場  朝餉の火  そそる食欲  あがる歓声     直井 清風


挿絵(By みてみん)


(短歌)

爽やかな木漏れ日が降り注ぐキャンプ場。普段とは違う場所、空間での、これまた普段では見る機会の少ない燃える揺らめく炎。その火で作る朝ご飯。

未知なる体験に、思わず歓声をあげる子供たちが居た。



山の端に  キツネノカミソリ  ひそと咲く  訪のう人は  ありやなしや    森 三治郎


挿絵(By みてみん)


黒磯公園裏の散策路。カタクリの群生地。今は訪れる人もない。

キツネノカミソリは春から葉があり、今の時期は葉が無く代わりに花茎を伸ばし黄赤い花を咲かす。

同じヒガンバナ科のヒガンバナは逆で、花が先で葉が後。共に有毒植物。

名前の由来は、葉が無く(先に枯れ)花だけ→たぶらかされているかも→キツネ。もしくは有毒→キツネ。との説です。

植物の生態も面白いですよ。

もっと、自然に目を向けると、面白いことがたくさんありますよ。



禍々し  噴煙のよう  積乱雲  終戦記念日  惨く青空         森 三治郎


挿絵(By みてみん)


(短歌)

もくもくと沸き上がる積乱雲。火山の噴煙を思わせる。そして、核のキノコ雲をも思わせる。

8月15日、お盆。

そして、終戦記念日。

『日本のいちばん長い日』という映画があります。日本の、重大な決定をめぐる経過を描いた作です。観る価値ありです。

あと、『失敗の本質』という本があります。

これは、太平洋戦争の戦術を複数の執筆者が、感傷を交えずに検証をしたものです。

なぜ、敗戦に至ったのかを事細かに描いてあります。

終戦記念日には『戦争反対』とか『悲惨な戦争を繰り返してはいけない』などの、いわば感情論ばかり目立ちます。

追悼ミサのようなものです。

どうすべきだったのかとの、次なる展開が欲しいものです。

それには、なぜ敗戦に至ったのかを理性的に検証すべきと思うのです。

どんな不快なものでも、真正面から見つめ、検証、分析をしてこそ、我々は何を為すべきかを描くことができると思うのです。

終戦記念日に、そんなことを思いました。



新規会員募集中です。


夏編が終わったら、小冊子にする予定です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 俳句会に参加すべく、拙き一句を本日投稿しておりますのでお目通しのほどをm(_ _)m
2021/08/21 19:38 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ