第十九回 テレビ寺子屋
期日は定かではないのですが、以前にフジテレビで放送した『テレビ寺子屋』を見ました。
その感想です。
過日、フジテレビで早朝(5時か5時半)放送された『テレビ寺子屋』を何気に見てたら、『父、相田みつを語る』?(題名、うろ覚え)というのに、みつをの息子の『相田みつを記念館館長』が出演していた。(敬称略)
相田みつをといえば、独特の書体の『人間だもの・・・・・』というごく当たり前の言葉。
ナルシストなのかなと思っていた。たいして興味などない。
どんな人だったのかな、ぐらいの気持ちで見ていた。
息子の言を時系列で追ってみる。(記憶があいまいで正確ではないかもしれない)
1、突然の『筆一本で行く』宣言
みつをが突然そう宣言した。書が売れる訳もなく、家長の引きこもり状態に相田家は貧窮のどん底にたたき込まれる。だけど、家族は変に明るかったという。
(感想)巻き込まれた家族は、気の毒。
2、明日を思い煩う
相田家では、明日を思い煩うことは優先順位としては低い。
明日よりも、今現在が問題なのだ。
(感想)こういうのを自転車操業ならぬ自転車家計とでもいうのかな。その日暮らしかな。
3、借金とりへの応対
その当時はコメは配給制、その代金の取り立て人がきた。度重なる滞納、言い訳、謝罪で応対を渋る妻、
子供等も同じ。そこで「お父さん出てくれない」と言うと「ああ、いいよ」と気軽に請け負った。
みつを父は春風駘蕩の風で応対に出る。
貧窮の様相など凶相など微塵もみせない。悠揚迫らぬその態度に妻、子供等も驚いたという。
最終的には借金取りは笑いながら帰って行った。
(感想)借金取りは、このオヤジ大丈夫か?と思ったと思う。
4、水中の陣
皆さん、背水の陣て聞いたことあるでしょう。
退くことは死を意味し、活路は前面の敵を破るしかないという悲壮な決死の陣形のことです。
みつをは、水中の陣という書を残しています。
相田家の窮状は背水の陣を通り越して、敗戦にまみれてもはや陣は水中に没しているという認識があったことを物語っている書といえます。
(感想)生き様、すごいですね。ただの能天気のアホではないのですね。
気づいたら、アッという間に放送は終了してました。
そこで、短歌作ってみました。
みつをパパ 貧を突き抜け さとり開? 刮目すべし 人間だもの 森 三治郎
10月21日の満月です。
『相田みつを』すごい人ですね。再認識しました。
虎は死んで皮を残す、みつを死んで名を残す。かな?。




