第十六回 新・秋の七草 1
今の『秋の七草』って古くないですか。
例えば、ハギなんてまるっきり木だし、ススキだって生なんだか枯れているんだか分かんないし、クズだって根が木質化し半分木と思えるし、仮に庭に植えたら庭を占拠されそうだし(クズを庭に植えようなんて、酔狂な人はいないと思うが、七草を庭にと思う人もいるかもしれない)。
キキョウやナデシコなどは園芸に走っちゃうし、自然ではみられないし、フジバカマ、オミナエシも自然では見られないし、
『秋の七草』は今の時代に合った新しい七草があっても良いと思います。(七草って、万葉集の時代からあるんですよね)
そこで私は『新・秋の七草』を提唱します。
私の選んだ新・秋の七草です。皆、身近にあるものです。
新しく よく見る花を 七草に 森 三治郎
1、秋桜
荒地でも逞しく育つ、色の変化もあり美しい。
この時期、身近で見られる代表的な花ではないでしょうか。そして、「コスモスなんて嫌いだ」と言う人に、会ったことはありません。
2、彼岸花
この時期、田んぼの土手や道路のヘリなどで良くみかける。鮮やかな赤色の花、葉は花が枯れた頃出て来る。猛毒であり、曼珠沙華、ユウレイバナ、死人花、墓場の花、葉見ず、花見ずなど、百ぐらいいろんな俗名がある。
「気持ち悪い花」という人もけっこう居る。
3、菊
キクは園芸種から野生種のキクまで多種多様。切り花なんかは一年中出回っているが、キクは秋が一番似合っていると思います。
私は、『もってのほか』がお勧めですね。(食用です)
4、背高泡立草
この時期、一面の黄色の大群落は圧巻です。
セイダカアワダチソウは他の植物への阻害物質を作り出し、大群落を作りだします。
駆除すべき外来種に指定されています。




