第十四回 秋の七草巡り 1
秋の七草(ススキ、キキョウ、オミナエシ、フジバカマ、クズ、ナデシコ、ハギ)を、一つ一つ訪ねてみたいと思います。
いにしえの 秋の七草 今いずこ 森 三治郎
萩
こんもりと丸くまとまったハギです。
七草とあるが、ハギは木です。草っぽかったりしますが、草じゃありません。昔の人は、いいかげんだったのかな。それとも、あまりこだわらなかったのかな。
茎?も細く、枝も細く、花も小さく華やかな印象がない。しなやかで細く長い線のような印象なか。
薄(尾花)
ススキです。
月にススキと団子がセットで、月見で馴染み。これまたシブい。
葛
クズは繫殖力が非常に強い。後ろにススキ、ワレモコウが見えます。
クズは草に分類されているけど、根は木質化していて半分は木ですね。
その木質化した根を、すり潰して水に晒し上澄みを捨て、また水に晒し上澄みを捨てを繰り返し、
下に沈殿した粉を乾燥させるとくず粉ができます。
くず餅などになります。
自生のクズはツタを四方八方に伸ばし、木や時には山全体を覆いつくすほど勢いで成長します。
撫子
ナデシコです。
ナデシコはほんとに草花らしい草花。クズとかススキとかハギなどの無骨、無粋?、傍若無人な印象などない。
紫紅色の美しく切れ込みのある五花弁の花、すらりとした茎、葉。
日本の誇る、つつましい美しい花と思います。




