表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

第1話 物語の始まり

くそ、くそ、くそ、なんなんだあいつは!?あのピンクの髪に赤い髪が混じっている、誰かから聞いたことあるな!次期魔王と言われていたサキュバスの女王、アンファシ・メニケ・フォールノじゃないか!魔王の隣にいたけど、魔王より強そうだったぞ?!俺の仲間達は全員あいつに殺されてしまった。


「キャハハハハハ、どう?命を賭けた鬼ごっこは」

「最悪だね!」

そう会話しながら全速力で走る。あいつは翼を使って飛んでいるものの、俺の走りの方が速い。でも、ここからどうやって出るんだ?がむしゃらに走ってたからここがどこかわかんねぇ。

「だいじょーぶ?その先行き止まりだよ?」


?!俺は一瞬で止まって、もときた道を戻った。追い付かれないように必死に走る。

「なんか飽きてきちゃったなぁ。もう終わりね。転移(ワープ)


すると俺の目の前に仁王立ちするかのように現れた。くそ、それなら戦うしかないか!そう思い、俺は剣をとって戦闘体制を整えた瞬間、俺の目の前にあいつは移動していた。

「キャハ、いただきます」

そう言うとあいつは俺にキスをしてきた。すると俺の生命力が吸われていくのがわかった。徐々に力が入らなくなってくる。足の先から段々と。くそったれが!こんなとこで終わるなら少しでも抵抗してやる!と心の中で叫び、俺は残り少ない力であいつを押し倒した。

「んー!んー!」


生命力が吸われてるのなら吸い返してやる!俺は必死にあいつの生命力を吸おうと頑張った。少しずつだが生命力を奪い返せている。

しかし、最初に生命力を吸われ過ぎたため、俺の意識は遠のいていった。あーあ、すまんなぁ母ちゃん、父ちゃん。こんな俺を育ててくれて。俺の仲間、クリン、ホーメト、コオフ、ノキル。俺のわがままに付き合ってくれてありがとな。俺ももうすぐそっちに行くよ。そう思いながら俺は意識を失っていく。

多分生命力を吸い尽くされて死ぬんだろうな。良くも悪くも楽しい人生だったなぁ…

――――――――――――――――――

……………ん?あれ?なんだここ、新婚の夫婦が新築の家買ったときの寝室みたいなんだけど。分かりにくいか、とりあえずきれいな寝室だ。…ダブルベッドで俺は寝ているんだが。ここがどこか確かめるため俺は起きて寝室を出た。

寝室を出るとリビングだった。きれいなテーブル、テレビ、観葉植物、いやなにこれ怖いんですけど。こんなとこいた覚えない―っ!?リビングの奥にあるキッチンで鼻歌を歌いながら料理をしているあいつは!忘れるわけもない(ゆーてついさっきの事な気がするが)、あの桃色の髪に少しの赤髪、サキュバスの女王、フォールノ(長いんで省略)じゃねぇか!


「ん?起きたのー?もうすぐご飯できるから椅子に座って待っててね」

「あっ、はーい」

すとん……いや違う違う違う。こっからでねぇと!まあいいか、どうせ無理やり出ようとすると死ぬかもしれねぇしな。そんなことを考えているとフォールノがご飯の皿をテーブルに配膳している。そして配膳し終わると俺の前の席に座って喋りだした。


「何で生きてるんだって聞きたそうだね」

「いやぁ、そうなんだけどさぁ」

「良いよ、教えてあげる」

そう言うとにっこり笑って

「私、あなたと結婚することに決めたの」

……………へ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ