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第1話

はじめまして!月陽です。

微力ながら楽しませてあげられれば光栄です。


「本当に行くのだな?」


白髪のおじいさんはまだ若い黒髪の少年にそう告げた。


「うん。本来は一週間前にここを出発する予定だったんだから。」


黒髪の少年はあきれた表情で頭をかきながら言った。


「そうじゃぞ。今からでは入団テストの日にちギリギリではないか。」


緋色の髪をした女性が頷きながら言った。


それを聞き少年はさらにあきれた顔をした。


「そうなったのは師匠たちのせいではないですか、、、。」



2人は微笑みを浮かべながら顔を合わせた。



「まぁそういいなさるな。大事な愛弟子の巣立ちなんじゃ多少なりとも寂しさは残るに決まっとる。だが、、、。」


「そうじゃぞ。妾は非常に寂しいのじゃぞ。じゃが、、、。」



2人は声を合わせ告げた。


「「お前は「儂等の」「妾等の」弟子じゃ精一杯やってきなさい。レン・アストガール!!」」


2人は同時に少年の肩を押した。


少年は明るい笑みを浮かべ、脇に置いてあったフード付きのローブを羽織った。


「はい!師匠たち。行って参ります!!」



こうして、レン・アストガールは王都へと旅立った。








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