表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

真実は…? 前編

今回は真実(人の心の中)を見えるようにするらしいです。

珍しく明るい部屋。

ベットに転がる黒髪の女の子。

その横に座る片目の少女。

女の子は落書き帳の上でクレヨンをサラサラと滑らせている。


「…次は。真実。真実が見える“能力”かな」


キーファーはニヤニヤしながら呟いた。その様子を見てリーリーは苦笑する。


「ふふ…どうやったって人の真実が見えちゃうから、だぁれも信じれなくなるんだろーな」


ぼそっと言い、きゃは!と笑うと後ろに倒れた。そして、ベットから転げ落ちると銅鑼にまっしぐらに走っていく。


「耳…塞ぎなさいね?」


リーリーはため息交じりに告げた。キーファーは忘れたらしく、慌てて耳を塞ぐ。そして、おもいっきり銅鑼を叩いた。

耳を塞いでも少し頭に響く音だ。リーリーは眉をひそめた。


「…銅鑼いがいにはないのk…ー」

「お呼びですね。」


リーリーが文句を言い終わる前に、扉をちゃんと(・・・・)開けてダリが現れる。キーファーは笑顔でダリを迎えた。


「やぁ、待たなかったよ。仕事だ。」


そう言ってキーファーはダリにクレヨンで絵が描かれた紙を渡す。紙には金髪に少し灰色が混ざった白い目をした、けもみみの人物が描かれていた。横には汚い字で『しんじつ』と書かれている。

挿絵(By みてみん)


「そいつの名前はノーチェ。そいつに『真実が見える』ようにしてほしい」


ダリは紙からキーファーに目を戻すと、了解といいたいらしく敬礼をする。


「では、いってきます。」


そう言ってダリは、また窓から飛び出していった。キーファーは笑顔でそれを見送る。こんな事を軽々しく出来るなんて怖いな。とリーリーは改めて思った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ