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第4話 行動は計画的に…先の事をよく考えないとダメになっちゃうよ

すいません、前回の予告で買い物まで行く予定だったのですが...

ついつい、違う話になってしまいました。だって、違う女性とのフラグを立たせたかったんです......


まだまだ、話のまとめ方ができていませんが、お楽しみいただけたらと思っております

久々に見る人・人・人…その中にも出会ったことのない者、本の中だけの住人だった者--そんな知識だけでしかなかった人々。

その目で見たケイは、好奇心の塊でゆっくりと車を走らせながら行き交う人々を見ていた。だが、同時に人々からも得体のしれない馬車らしきものに乗っているケイとタフィネを見ながら過ぎ去っていく。


「なぁ。。。タフィネさん、なんか通りすぎる皆がこっちを見るんだけど……門番もそうだけど、そんなに車って珍しいの?」


「そうれはそうだ。このような乗り物など、文献で書かれているだけか博物館に破片が展示されているだけだぞ。実際に動いているものなんてものは存在しない」


視線を感じていたケイは、そのままタフィネに尋ねると、タフィネはさもあたり前だっと言わんばかりに答えてきた。

それを聞いたケイは、なんとも言えない気持ちになっていた。それもそうだ、ほんの数日前までは、どこかに行けば必ず見る光景が今では博物館で見るか、文献を読んで想像するしかないのだから。


「そうだ…ケイよ、食料調達ならまずは、ギルドに登録に行こう。これからの生計を立てるなら狩る獲物の情報とか採取したアイテムを売るのにも便利だぞ」


「へぇ、そんな場所があるんだ。まさに、職業案内所みたいだな。おし、行ってみよ」


落ち込むケイを見ていたタフィネは、違う話題を振って表情が変わったケイを見て安心した。ケイは、タフィネの案内されながら車を走らせていくと、大きな建物が見えてきた。まるで、神話に出てくる神殿のような建物だ。


「これは……なんともはや...盛大だなぁ。お伽話の世界にきた気分だよ。初めてこんな建物の中に入るよ」


「そうなのか。ケイのいた場所にはこんな建物はなかったのか?」


車を建物の入り口階段の端に車を止め降りながら建物を見上げるケイ、その姿を見て微笑みながら話しかけるタフィネ。


「あるにはあるんだけど、違う国だったから見に行けなかったんだ。すごく憧れはあったんだよね」


「そうか。なら、これは良い機会ではないか。憧れが現実としてみれるのだからな。さぁ、中に行こう」


建物の真下に立って見上げるケイの手をとって中に入ろうと引っ張るタフィネだった。中に入っても終始周りを見るケイを受付カウンターまでタフィネは引っ張っていった。

さすが案内所だけあって色々な種族の人がいた。かたや、机にまとまって何かを話している集団、掲示板を見て考え込んでいる人達、カウンターで話しをしている人、その後ろに並んでいる者、人それぞれ利用していた。

空いているカウンターにタフィネは行き、受付嬢と話し始めた。


「いらっしゃいませ、タフィネ様。本日はどのような御用でしょうか?」


「やぁ、今日は新人をつれてきたんだ。登録して欲しいのだが、手続きをしてやってくれないか?」


タフィネにカウンターに近づけられていくときに、ケイの耳元で小さく囁かれた。


「精霊に翻訳をしてもらっていることは内密にしておけ。翻訳をお願いする時は決まっている場所があるのだ。常備翻訳をしている事自体がおかしいのだからな。絶対に誰にも言っては駄目だ」


タフィネに囁かれケイは、小さく頷きカウンターの受付嬢に話しかけた。


「よろしくお願いします。まだ、こっちにきてまもないんですよ」


「そうなんですね。では、こちらの石版に利き手を置いてください」


微笑みながら対応してくれる受付嬢の言われるがままに石版の上に左手を置くケイ。すると、石版の上部に文字が浮かび上がってきた。


「お名前が(長友 ケイ)様ですね。お使いになられる武器としましては、無手となっておりますが,,,素手で戦われるのですか?」


「あぁ…確かに、素手で戦えますよ。ただ、実践はやったことないのですよ。ずっと稽古だけだったんで」


驚いた表情で石版とケイを交互に見る受付嬢に、苦笑いしながら答えるケイ。受付嬢は、石版に次々と浮かび上がってくる文字を読み始めた。


「体力はDランク、精神力はCランクっと...ここまでは、普通の人とかわらないのですが,,,この最後の戦闘能力ランク不明というのは?」


「なんなんでしょうねぇ、俺もわからないですよ。だって、初めて聞いたもんなぁ……う---ん」


何かつかみ所のないから返事をする受付嬢とケイ。それを横で見て何かを考えているタフィネ…そこに近づいてくる気配をケイが感づき振り返った。


「なんだァ・・・こんなところにひよっこちゃんがいるじゃねぇか。しかも、こんなべっぴんな女つれてよ。全く生意気だぜ」


「おい、そこの綺麗なねぇちゃんよ。そんな雑魚ほっといて俺達といぃことしようぜぇ」


下品な笑いを上げながらタフィネに近づく荒くれ者3人組。ケイと受付嬢はあたふたともたついていた。

だが、とうの本人であるタフィネは、鼻で笑いながら腕組をした。


「フン!!貴様達とお遊びをする程、私は暇ではないのだ。貴様達こそ女性型モンスターと戯れていてはどうだ?精も根も尽き果てるまで楽しませてくれるぞ」


タフィネは、荒くれ者達を嘲笑いながらあしらっていた。すると、一人の大柄の男がタフィネに近寄って行き左手でタフィネの右肩を掴んだ。


「てめぇ!!調子のってんじゃねぇぞ!!余程いためつけられてぇようだな!!」


「貴様ぁ!!私に触れるとは、いぃ度胸だな」


タフィネが剣に手を取り抜こうとする前に、ケイが左手で大柄の男の左手の手首を持っていた。


「まぁまぁ--お二人共、ここは穏便にいきましょうよ。タフィネも剣を抜かないでさ。折角、俺の初街拝見なんだからさ。楽しくいこうよ」


ニコニコと微笑みながらタフィネに話しかけるケイ。虚をうたれたかのように小さく驚くタフィネ。


「ふむ。ケイがそう言うなら仕方ない。登録が終わったら換金所を案内しよう」

(いつの間に近づいていたのだ……全く足音が聞こえなかったぞ)


「ほら、おにぃさんも怒ってないで落ち着きましょう」


ケイは、相手の手を掴んだまま宥めていた。だが、大柄の男は、ケイの言葉を無視して右手で殴りかかってきた。


「うるせぇ!!雑魚は引っ込んでな!!」


殴りかかってくる大柄の男を、ケイは、右手で掴み突き飛ばした。


「危ないなぁ……暴力はいけませんよ。しかも、見ず知らずの人に殴りかかるなんて」


「やかましぃ!!まずは、手前てめぇから痛めつけてやるよ!!くそったれがぁ!!」


大きく振りかぶって殴りかかってくる大柄の男の右手を、ケイは微笑んだまま右手で掴み取り、そのまま自分の方へ引っ張りながら左手で大柄の男の脇下に押しこむように肘打ちを入れた。


「がっ!?いてぇぇぇ......」


その場に膝から崩れ落ちる大柄の男を、微笑を絶やさないまま見下ろすケイは、左手で後頭部を掻きながら言った。


「それはそうですよ。そこは、肋骨あばらぼねも有り神経が集中している場所だからね。そこに押しこむように打撃を入れたんだ、声に出すだけでもうずくはずだよ」


じっと打撃を入れられた脇下を抑えながら悶え苦しんでいる大柄の男を見下ろしながら微笑みを絶やすことのないケイ。そんなケイをじっと見る目を離すこのとできないタフィネがいた。

タフィネは、ケイに気付かれないように受付嬢のところまで行き石版を見てみた。


「ふむ。ケイの登録は済んだようだな。ギルドの使い方は私の方から伝えておくよ」

(ケイの身体能力測定に不備はなかった。けど、ケイの強さはすごく高い。しかも戦い慣れをしている動きだ...もし、今のが初の戦闘なら相当の稽古を積んでいるはずだ)


確認が終わったタフィネは、ケイに近づき軽く頭を小突いた。


「ほら、そこで遊んでいないでさっさと買い物に行くぞ。換金所は、ギルド系列だがここの建物にはないのだ、ちょっと歩いて街の中にあるからな。それに、食料と装備も揃えないと行けないからな。暇は全くないのだぞ」


「あてっ!?わ、、わかったよ。んじゃ、俺はいくから。お大事にね」


タフィネとケイのやり取りを唖然としながら見守る受付嬢と荒くれ者達だった。


「車での移動は、目立つからここに置いて行こう。何問題ないさ,,,ここには、このような物を操作できるものは存在しない」


「なるほどね……確かに、駐車場なんて場所はなさそうだしね」


タフィネにそう言われ納得したケイは、念のためにセキュリティーとキーロックを確かめてギルドを後にして街の中へと消えていった。


余談だが、大柄の男は連れの男達に運び出され病院に行った所、肋骨あばらぼねにヒビが入っており全治3ヶ月だとか……受付嬢はというと、また会える予感がしたのか何かを決心したかのように小さく拳を握り、上司の元へ行き何かの書類を提出するのであった。

ココまで読んでくれてありがとうございます。


しかも、この話更新時に確認したユニーク件数が200人突破!??

なんとも、ありがたい事ですm(_ _)m


これからも頑張って行きますので、ぜひ、生暖く見てあげてください。

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