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第2話 モノは大事にしない人は、ダメな人の始まりだ

寒い日が続きますね。。。まだまだ鍋がおいしい日々です。


そんなことより、ユニーク数がいつの間にか62人になっていました。


一重に皆様のおかげです。


感謝感激あめあられで、私は何もいえんとです。

これからも更新は遅いかもしれませんが、どんどん進んでいきますので。よろしくお願いします。

どんどん近づいていくにつれて、朧げ《おぼろ》でしか見えなかったのがだんだんハッキリとしてきた。

一つの影だったものは、女性のようだ。そして、もうひとつは、夢でみたことのあるモンスターに似ていたのだ。

急ブレーキを踏んで愛車を止めた。どうやら、全長2mはありそうなモンスターが素手で女性に対して襲っているようだ。奮戦しているようだが、女性の方は、かなり疲労しているようだ。肩で息をしているのがボヤッと見える。


「ちょ……ちょっと待てよ、、、こんな展開は予想外だぜ。夢が現実になっているのかよ」


全身が激しく震え始めどうにもならなくなってきたのだ。はぁっとため息を吐きながら、両手でハンドルを握り頭をハンドルに頭突を何度もする。


「クソ…クソ…どうしろってんだよ。戦闘なんてやったことないぜ。せいぜい試合止まりだ--それに、あんなデカいのやれっこないよ」


弱々しく--震えながら呟く。すると、離れていても聞こえるくらいの地面を破壊した音の後に、女性の悲鳴らしき声が微かにケイの耳に聞こえた。

はっと前方を見ると、モンスターが背を向けて女性を両手で鷲掴み持ち上げているのが見えた。女性の方は、なんとか抜け出せないものか必死にモガイているのが見えた。


「ちぃ!!しっかりしやがれ、俺!!だいの男がすたるぞ!!やりゃいぃんだろ、やりゃぁ」


モンスターが背を向けて歩いてるのを、じっと目で追いながら、ギアを1速にいれアクセルを踏む。

だんだん近づくにつれ、ギアを2速に入れると同時に軽く膨らむように右にハンドルを切る。

何かが近づいているのをモンスターも気づいたのだろうか、足を止め辺りを見始めた。


「クソぉ!!いっけぇぇぇ---!!!」


一気にハンドルを右手で左に切りながら、サイドブレーキを目一杯まで引き上げアクセルを踏み込む。

すると、車体が180ターンする形になり、リアボディが何かを破壊するような激しい音を立ててモンスターに体当たりしたのだ。

モンスターは、激しい体当たりを受け弾け飛ばされると、女性を鷲掴みしていた手が剥がれ、女性を落としてしまった。

モンスターが飛ばされる余力があった為、地面に叩きつけられたのである。


「はぁ…はぁ……や……やっちまったよ...リアがボロボロだろうなぁ」


ケイは、相棒に対して「ごめんよ...」とハンドルを撫でるように触りながら、車から降りる。

いたモンスターの近くまで行き、モンスターが生きているかどうかを足で小突いてみた。

モンスターは、痙攣けいれんしているものの起き上がろうとはしなかった。足元からゆっくりと頭の方まで見ていると、どこかでみたことあるモンスターだった。

すると、ケイは、メガネをかけていた為レンズの方に、モンスターの名前と能力・HPライフゲージは数字で表されていた。


「おいおい...こいつって、ゲームや神話に出てくる一つ目モンスターのサイクロプスじゃないか。なんでまたこんな神話級の魔物がいるんだよ」


メガネに映し出されているライフゲージが、「0」を示すと突然モンスターが光り始めて小さな輝く石に変わっていった。


「なんだこれ......宝石にもにているな。まぁ、何に使えるか知らんが持っとくか」


小さい石3個と中くらいの石2個を拾った。モンスターがいなくなって安全を確認してから、女性の方へ向き直った。

女性は、地面に打ち付けられたところをさすりながら、じっとケイと車を交互に見ていた。


「大丈夫だった??ごめん、無茶なことをしてしまった。立てる??」


左手を差し出しながら声を掛けてみるが、女性は警戒し始めた。


「ちょ......ちょっとまてよ、俺はそんなつもりはないって!?ただ、無事か確認したかっただけなんだって」


左手を自分の顔の前で左右に振り戸惑いながらも、再度左手を差し出してみるが女性は首を傾げる。

女性の目は、ケイをじっと捉えたまま微動だもしない。


「まいったなぁ……言葉が、通じないのかなぁ......you OK??とかtudoトゥドゥ bemベン??」


ケイの頭の中で思い浮かぶ言葉を言っては見たものの、女性の警戒は解けることはなかった。

まいったなぁっと呟きながら、ケイは左手で後頭部を掻き始めた。


「※□X☆§Å」


女性がケイに向けて何かを言っているようだが、それを聞いたケイの動きがピタっと止まった。


「は??い...今、なんて言った??もっかいいってもらってもよかですか??」


どこの言葉か理解できていないケイは、自分自身も分けのわからない言葉を使っているのも気づいていない...それほど、ケイ自身も動揺してしまっているのだ。


「※□X☆§Å!!」


「だぁぁぁ!??何いってんだか意味わかんねぇーー!!?」


“一難去ってまた一難”昔の人はうまいことを言ったものだ...現にケイは、モンスターを倒したのはいいが、今度は、女性との言葉が通じないどころかジェスチャーもコミュニケーションも全くとれていないのだ。

とうとう、ケイは両手で頭を掻き始め狼狽ろうばいした。ケイの姿を見てちょっと考える女性が、小さく何かを囁いてから、もう一度狼狽しているケイに向かって話しかけた。


「貴様、いったいどうやって奴《モンスタ-》を倒した!?それに、貴様は何者だ!?」


「なんだ、話せるじゃんかよ...言葉通じねぇって思ったじゃんから焦ったじゃんかよ。モンスターを倒せたのは、これのおかげだよ」


愛車の方を指さしながら振り返り、モンスターに体当りした場所の方を見てみると、凹むか大破したかと思っていた場所には、凹みどころかキズさえついていなかった。


「これはまた...ココまで極まってんのかよ。まさに、装甲車並の装甲になってあの速さかよ......どんだけ変わってんだよ」


「おい...その鉄の塊はなんだ。車輪があるようだから乗り物のようだが…それにあの速さに威力、しかもその装甲…ただの乗り物ではないようだな--それに、その乗り物を自在に操るお前は、どこから来て何者なんだ」


自分の相棒の急速な変化に何かと戸惑っているケイの後ろから、女性が近づきながら話しかけてきた。


「乗り物って…どこからどう見ても車じゃんかよ。それに車輪って,,,どんだけボケをかましてんだよ。これは、タイヤだっての。俺は、長友 ケイで日本人だよ」


名乗り振り返ると、自分と同じ身長くらいの女性が目の前まで来ていた。その女性は夢にできてた女性にソックリだったことにケイは驚きを隠せなかった。

女性の外観は、腰まである長い金髪・尖った耳・鎧の隙間から見える透き通った白い肌...ケイは、女性をみいってしまってしまい、先ほどまでとは違い上手くしゃべることができなくなってしまった。


「ふむ。。。車とな。変わった乗り物なんだな。私の名前は、タフィネだ。先程は助かった、ありがとう」


「い...いや、どうってことないよ。そ…そういえばさ...こ,,,ココら辺でさ、食料を手に入る場所ってあるのかな??」


ケイは戸惑いを隠せず逃げ腰になりながらも、必死に最初の目標である食料調達方法を聞こうとした。タフィネは、首をちょっと傾げながら方角を指さし微笑みだした。

その顔を見たケイは、ますます夢に出ていた女性が、ソックリから同一人物へと確信するほど似ていた。


「この方角を進んでいけば首都のエウスタキウスがあるぞ。助けてくれたんだ、案内しよう」


「そ‥そりゃ、すごくた、、タスカリマス」


完全に動揺してしまい片言で返答したケイを見て、タフィネは、ついつい小さく笑ってしまった。

ケイも、左手で後頭部を描きながら一緒に笑った。その場にギスギスしていた気まずい空気がなくなり、和やかな空気に変わった。


「んじゃ、隣に乗ってくれよ、これで行ったほうが早くつくよ」


そう言いながら、ケイは、助手席側に回りこみドアを開けタフィネに話しかける。


「そうなのか--では、遠慮なくお邪魔するよ」


タフィネは、初めて乗る車に戸惑いケイに乗り方を教えてもらいながら乗り込む。

タフィネが乗り込むのを確認すると、ドアを締めケイは、運転席に乗り込みエンジンを始動させる。


「なんだこの音は…前にモンスターでもいるのか!?」


「いあいあ、モンスターはいないって。ただ、エンジンを動かしただけだよ。んじゃ、いくよ」


タフィネの驚きっぷりを見て、ケイはさっきまでの自分を見ているかのような感じがして苦笑いをしながら車を動かし始める。


初めての出会い・初めてのモンスター・初めての街…ケイは、これからの出来事に希望と不安・楽しみに心を弾ませながら相棒を走らせる。

ここまで駄文の作品を読んでいただき、誠にありがとうございます。


よろしければ、皆様からのご意見・ご感想などお願いします。


次回は、ケイは初めて行く街に興奮してハメを外します。

タフィネは、そんなケイに引っ張りまわされ、次第に一緒にハメを外すかも…だけど、タフィネは早々と街から出たがります。それはなぜに??


次回もよろしければ読んであげてください。よろしくお願いします。

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