第1話 捜査の基本は、足で探すんだよ
プロローグを終え、次の段階に進むことができました。
プロローグだけでも皆様が読んでいただけたこと、誠にありがとうございます。
こんな駄文だらけの作品を、42ものアクセス件数になっていました。
私は、もう感謝感激しており言葉がありません。
これからも、皆様に読んでいただけるよう頑張って行きますので、生暖かく見てあげてください
はぁっとため息を吐きながら、玄関から出ていき、ふと家の周りを歩き始める。
なぜそうしているのか…今更ではあるが、今の今まで家自体にも何かあるのではないかっと考えてみたのだ。
つまり、この時点に至るまで、自分の家の異変を忘れてしまっていたのだ。
家の周りは、木々で囲まれており、木々の間に車一台が走れやすい道がひとつだけある。家自体は二階建てで、それぞれの階に3部屋ずつあるワンルームアパートである。
その各部屋には、隣人が住んでいたのだが誰も住んでいない。ちなみに、慧の部屋は一階の一番端の位置になる。
だが、その時点で異変に気づく。一階フロアの部屋2個がなくなっており、その代わりにシャッター付きの車庫になっていた。
「おいおい…さっき帰ってくるまで、こんな林や車庫はなかったぜ。しかも、路駐してた車が車庫の中にあるし…」
ココまで来たらご都合主義よろしくだろっと独り言呟きながら、車庫の中に入ると自動的にライトがつくのにびっくりしながらも車に近づく。
車に他の異変が無いか確認してみるが、ブラックボックス以外は何も気づくところはなかった。
ちょっとだけ安心すると、他にも異変に気づいてしまった…そうなのだ、なぜか電気が使えているのである。
もしやと思いながら、玄関付近にあるガスメーターの扉を開けると、ココも同じくブラックボックス…
足に力が入らなくなりその場でorzの姿勢になってしまう。
「車が勝手に車庫の中にあるし…どこぞの黒い車じゃあるまいし…しかも、家自体にも変化があるとは…」
はっと思いたったのか、立ち上がり洗面所に駆け込み鏡を見る…そこには、この長いこと見慣れた顔がそこに写っていた。
慧自体は、身長:176cm 体重:80kg メガネをかけたどこにでもいる平凡な男の体型である。
ここで完全に安心したのか、冷蔵庫から冷えた水が入ったペットボトルを取り出し、ラッパ飲みする。
半分まで飲むと、PCの電源を入れ起動させると、メモ張を起動させここまでの情報を入力し始める。
「OK…整理しよう…家の変化としては、一階の部屋2個なくなって駐車場に変わる‥んで、ガス・電気については問題なし…ネットワークはどこにつながっているのか不明ではあるが、覗くことはできる…車は、バッテリーがなくなり燃料も永久機関になってる。どこぞの力の加護かよ。んで、家の周りは木々が生えていて、それなりの道はあるっと…人は俺だけ…凹むよなぁ…あとは、食料だな」
もう一度立ち上がり冷蔵庫の中身を確認してみる。この状態に変わる前に買っていたかまぼこと冷えたご飯しか入っていなかった。
どうすっかなぁっと考えながら、クローゼット方へいってみる。前はクローゼットの下に小さな蓋があったのだ。そこは、ごく少量ではあるが収納できるスペースがあった。
改めてその場所を確認するため、クローゼットを開け蓋だった場所が、大きな扉状になっていた。
「もう、ココまで来たら驚くのも疲れたし慣れたよ…こうなりゃなんでも来いってんだ」
半ばヤケクソになり、扉を開けると下に降りる階段があった。ライトアップされていたのでそのまま降りていく。
降りていくにつれて、若干ではあるが冷えてきているのが感じられた。その奥には、どの位の広さがあるのか…先の壁が見えないフロアに出た。
そして、高さ150cmくらいの棚がいくつも並んでいるだけであった。つまり、奥行きが存在していない冷蔵庫なのである。
無言で回れ右をし、部屋に戻り扉を締める。そして、ベットのある方へ歩き、そのままうつ伏せの状態で倒れこんだ。
「マジで現実逃避したくなるぜ…電気といい燃料といい冷蔵といい…何もかも物理法則無視しすぎだろ」
気持ちの整理がつかないのだろう。それとも、急な日常の変化が起こったせいか、慧は、そのまま眠ってしまった。
起きた時には、全てが元に戻っていればいいなっと願いながら深く--深く眠りについた。
食事を取る事も忘れるくらいに、一日が過ぎるまで寝てしまったのだ。
夜が明け部屋の中に窓から太陽の光が入ってきた。太陽の光が入ってきた後に携帯のアラームがなり始めた。
「ん・・・朝か。いつの間にか寝ちまってたんだな。飯のことを考えないとな…昨日の廃墟にいってみっかな」
仕事着から薄い黒色の長袖の上着と黒と灰色の迷彩ズボンに着替える。玄関から出てカギをかけるのを確認してから、シャッターを開けようとしたら自動的に開いた。どうやら、殆どの電化製品は、全自動で作動するようだ。
「なんとまぁ、便利になってしまったこと。いろんな意味でありがたいかもな」
車に乗り込みシートベルトを締め、キーを回しエンジンを掛ける。ゆっくりと駐車場から出ると、やはり自動で締まっていく。最後まで締まっていくのを見届けてから林道を走りだす。
愛車の調子を調べるためにアクセルを一気に底まで踏み込む。通常の車の場合は、一気にアクセルを踏み込むとコンマ数秒遅れて吹き上がり加速し始める。
だが、ここにも違いがでていた。アクセルを踏み込むとほぼ同時に、加速し始めたのである。ブーストメーターを確認すると、2.5表示が振り切っていたのである。
速度も一気に100km/hを超え、凄まじい加速をし始めたのだ。
「ぅお!!なんだこの加速は!!まだ、2速しかいれてない状態で踏み込んでこの加速かよ」
慧の身体は、シートに押し付けられており、6速ミッションの愛車のギアをシフトアップしたくても、凄まじい加速の為ハンドル操作をするのが、やっとの状態なのだ。
あっという間に林道を抜け、廃墟となっている街並みの入り口まで進んでいたのに気づくと、アクセルを緩めシフトチェンジする。
愛車をゆっくり進ませながら周りを見てみるが、やはり昨日と同じように人の気配がなく、対向車も通っていないである。
そのまま進んでいると、ショッピングモールのような建物が見えたので、近くまで走らせ入り口付近で愛車を止める。
鍵を掛けてショップ内に入るが、やはり人は誰もいないようだ。
「やっぱいないか。しかも、店員もいないってなると、かなりヤバイ状態ってこったな」
一歩一歩踏みしめながら陳列棚の間を進みながら辺りを見渡すが、食料らしいものがひとつもないのである。
「こりゃまさに…お見事!!って言いたくなるほどないな。まいったね--どうしたもんやら」
左手で後頭部を掻きながら舌打ちをしながら、ゆっくりと振り返り愛車の方へと歩き始める。
愛車の鍵を開け、車内に乗り込みシートベルト締めエンジンを掛ける。
「どうしたもんかねぇ…どっかさがしてみっかね」
ギアを1速に入れ、ゆっくりと旋回してまた違う場所がないか走らせながら探し始める。
窓を開け、風を感じながら街中を走る。
「やっぱ、ドライブしながら風を感じるのは、気持ちイィな--けど、酸素があるってことは、地球なんかなぁ…街並みもどことなく見たことあるしなぁ」
ぐるぐるといろんな街道を走っていると、前方の交差点のあたりで土煙が上がったのに慧は気づいた。
そこに、ふたつの動いている者も一緒に見えた。
「お…やっとこさ、人発見だな。長かったな--マジで、泣きそうになってたからな」
さすがに2日も誰にも合わなかったら不安を隠せなかった慧は、ほんの少しだけ安心し、速度を徐々に上げていった。
その先にこれから起こる出来事を、慧は考える余地もなかった。ただ--ただ、人に会えることで、舞い上がっていたのだ。
自分が置かれている現実がどれほど変化しているのか、考える事など微塵も考えていなかったのだ……
全ては、この出会いから平凡な男の小さな物語というなの歯車が動き始める
ここまで駄文の作品と呼べるかわからないものを、読んでいただき誠にありがとうございます。
次の話は、短いではありますが、慧の後先を考えないで戦闘を始めます。
今回の戦闘は、どこまで表せられるかわかりませんが…
初めての戦闘、必死に頑張ります。
ぜひ、皆様に読んでいただけるように願っております。
全くなっていない新参者ですが、これからも頑張って行きますので、よろしくお願いします