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スラッガーにはなれないけど  作者: 世志軒
第1部 第2幕: 高校1年生の春

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30/231

第2幕: 高校1年生の春──紅白戦 2年生の壁⑬

カウント0-1。


(落ち着け……大振りせず、しっかり捉えればいい……)


 だが、頭でそう考えていても、体が固くなる。


2球目、内角低めのスライダー。


 松岡は「ここだ!」とばかりにフルスイング。


「ゴンッ……!」


 バットの根元に当たり、打球は詰まった。


「ファウル!」


(くそっ……!)


 思ったよりも球が曲がった。もっと落ち着いて打てば……


 だが、カウントはすでに0-2。追い込まれた状態になってしまった。


(俺が……打たないと……!)


 焦る気持ちが、松岡の視界を狭めていく。


 江原は石上にサインを送り、静かに頷く。


「最後は、高めの釣り球で振らせるぞ」


3球目、インコース高めの速球!


(こい……!)


 松岡は強く踏み込み、思い切りバットを振る――


「ブンッ!!」


「ストライク! バッターアウト!」


 無情にも、松岡のバットはボールにかすりもしなかった。


「よっしゃあ!」


 2年生ベンチが盛り上がる中、松岡は力なくバットを持ったまま、立ち尽くしていた。


(……なんで、こんな簡単にやられるんだ)


 悔しさが胸の奥に込み上げる。


 彼は誰よりも努力してきた。パワーもつけてきた。それなのに、結果が出ない。


(俺は……4番の役目を果たせてない)


 ゆっくりとベンチへ戻る松岡。

 千堂はじっと彼を見ていた。


「松岡……」


 松岡は視線を向けることができなかった。

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