表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スラッガーにはなれないけど  作者: 世志軒
第1部 第2幕: 高校1年生の春
18/198

第2幕: 高校1年生の春──紅白戦 2年生の壁①

試合の流れが1年生チームに傾きかけたその時、石上は残りの打者を三振で打ち取り、マウンドを降りた。


1回裏


その石上が打席に立つ。投手としては、打者の心理を読み解く知的な投球術が持ち味だが、打者としても同じように、投手の球種や試合の流れを読み取るタイプだ。


石上はバットを握りしめ、しっかりと構える。冷静な目でピッチャーを見つめながら、次に来る球を予測している。


バットを大きく構え、ピッチャーの投球を待つ。


――初球。


石上は迷うことなく、鋭いフルスイングを決める。そのバットがボールを捉え、鋭い音が響く。


「ゴンッ!」


ボールはわずかに芯を外していたものの、依然として力強さを失っていない。その打球は鋭くセンター方向へと飛んでいく。少し打ち損じた感覚もあったが、ボールはしっかりと前に飛び、センター前に落ちる。


「よし!」


石上は満足げに一塁へ向かう。ベンチからは歓声が上がり、チームメイトたちはその打撃に元気づけられているのが伝わってくる。


「これで流れを引き寄せたな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ