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意味が分かるとゾクッとする話:ノックをしないのヤバイやつ。

作者: 謝流々辺郎

コンコン。


誰かがドアをノックした。


中には男が一人入っていたのだが、その男はノックを返さなかった。


息を潜め、身動きひとつせず、じっと黙っていた。


そのまま、ノックをした人物はトイレの前から立ち去った。




…どれくらい時間が経った事だろう。


男は、そっとドアを開け、辺りを誰もいないのを確認して、逃げるようにトイレを後にした。

















〈解説〉

男はかくれんぼでもしていたのでしょうか?


いいえ、かくれんぼをしていたのならノックをした人物は名前を呼んだり、何かしらの行動を取るはずです。


実は、他のトイレは入っていた男の場所以外は全部空いていました。


そして、ドアをノックした人物は全部のドアをノックしたにも関わらず、中を開けようとしなかったのです。


考えてみて下さい。


トイレのドアをノックするのは中に人がいないかを確認する為です。


返事がなかったら、ドアを開けて用を足すはず。


なのに空のトイレのドアを開けなかったのは、トイレに用があったのではなく、中に入っていた人物に用があったという事になります。


それに気づいた男はノックを返さなかったのです。


もし男が返事をしていたら、その人物は男に何をしようとしていたのでしょうか…?



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