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クラス転移という言葉の気持ち悪さは異常

作者: <>
掲載日:2017/05/21

 妄想は正当な権利である。


 言語は思考を規定する。


 従って、不快な単語は排除すべきである。


 なるべく、妄想だけでなく、思考からも排除するのが望ましい。




 「クラス転移」


 これほど俺を不愉快にさせる言葉はあるだろうか。転移といえば異世界、異世界といえばファンタジー。お膳立てはここまでで充分、俺TUEEEEなんぞ無くとも妄想は捗る。


 これで完成。していた。




 そこに学校の暗喩でぶち壊し。


 正気を疑う。




 なろうは暇人の味方であるからして、俺だって休日を待たずに異世界に行きまくりなのだ。気になるのは「クラス転移」タグの放つ強烈な斥力である。そんな被害妄想、俺だって気にせず読んでいる、そう言われればそれまでなのだが、折角の異世界で現実逃避できないのだ。あんまりだ。気にせず読んだのだってクラス転移の色をそこまで押し出さないものだった。没入感という言葉ひとつで説明するのは乱暴なのだろうが、孤独に、静謐に、豊かな異世界を楽しみたいのである。


 ちなみに以上の議論は、学園と名の付くもの全てを否定するものではない。むしろ学園こそ人間の妄想力が試されるのではなかろうか。それを裏付けるかのように、現実の学校の平坦なこと。会話はともかく女性は確実にファンタジーという有様。


 そんな学校の閉塞感に一抹の風を、見逃がしておくれ山中先生(担任)。


「それ、デジモンだろ?また古いの持って来たね」


「懐かしいと言い給え。まあ俺ら生まれる前らしいから、古いどころか発掘調査やね。これも兄貴の」


 兄貴がデジモン世代ドンピシャなもんで、万歩計からバーコードリーダーからワンダースワン、揃え方が子供なカードのコレクションまで。本日の持ち込みは辛うじて組めたマシーン型デッキと、デッキ2つまとめて売ってあったらしいスターター。


 推奨年齢2桁、当時の兄貴はこれやったのだろうか。それとももう1つの遊び方、眺めて遊ぶ方式だったのだろうか。


 とはいえ既にデッキ組む程度にはルールを把握している。進化フェイズに進化して、バトルフェイズに攻撃力?の大きい方がそのターンを制する。カードの左上にABCの表記があり、それが相手の攻撃力を決める。両者同時に手札を補充、進化、戦闘が1ターンの流れ。つまり高級なポーカー、らしい。




「ワープ進化ムリとか訴訟も辞さない」


「そういう進化条件の奴も持ってたはず。あ、違う、そうなると出現条件だ。究極体のくせして手札から突然こんにちは、バランス崩壊待ったなし。もちろん同名カード3枚なんて無いから、つまりどっちにしてもムリだな。まあ3枚どころか我が家のコレクション穴だらけ、赤枠なんか全部で1枚。エレメンタルとかスピリットもそこまで揃ってるわけでもないし。紋章とタグも。キング・デヴァイスとかはそれなりに揃ってたかな。使い道なかったけど」


「おおう、兄貴に毒され過ぎでないの」


「ゆうてもう兄貴もそこまで入れ込んでないよ多分。この1週間でフロンティアまで完走して、これ組んでたら土日が消滅して、久々に充実した休日ですわ」


「周りがモンハンだのソシャゲだの言う中で独り時代に逆行するかのような懐古主義。いっそ清々しいね」


「気分は消費社会の反逆者さね。彼等に1つのものを長く愛そうという気概は無いよ。嘆かわしい」


「ここ1週間の(にわか)のありがたいお言葉」


 昼休みにデュエルは無理があったようで、中途半端に終わってしまった。でも進化してバトルの流れは出来た、これは嬉しいかも。




 さてこれは久々のマイブーム、映画も含めてもう2周はしておかねば、なんて柄にもない……多分柄にもない楽しみを抱いていると、


 床に魔法陣である。


 意味がわからない、と思う間もなく、多分吸い込まれた。僅かばかりの浮遊感、これは逃がす気なんぞ有りはしないな。


 それよりも、これはきっと、最悪の事態である。あの言葉が脳裏にちらつく。


 まあ、しかし多分、どうしようもない。
















 到着である。


 同じ服、制服を着た者を確認、クラスメイトであるが。見るとおおよそ30人まとめてである。なんてこったい。


 対面するのはこれぞ司祭という格好の爺さん。下っ端を従えての陣形である。儀式魔法かな〜特に表情が浮かぶ訳でもな……かったが、ふとその威厳を解く。
















「ようこそ、選ばれし子供達よ」




 勝った。








全ての「クラス転移」が「選ばれし子供達」になることを祈って。


真っ先にクラス転移ものを書いている作者様にはごめんなさいするとして、先生にロリっ子が多い(偏見)のはつまりこういう理由。


我が家のデジモンは電池切れだかでもう動かないのです。残念。


というわけでカードなんだが、デッキが組めねえ。1枚モノの究極体とかどうしようもなさすぎる。子供なもんで進化条件無視のカードはそう多くない。結局スターター2つで遊んでるという。


作中のマシーン型デッキは何も考えずにハイパーオペレーティングシステム発動するデッキですわ。


多分彼はこの後持ち込んだカードで無双します。究極体とか設定だけ見ると大抵の生物は瞬殺ですやろ。おまけにほぼ全員が金属鎧標準装備みたいなもんでダメージ通りません。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 同じ作家としてとても参考になりました!評価満点つけておきました♪ お時間があれば自分の作品も感想又は評価よろしくお願いします!お互いに頑張りましょう。
2017/05/21 18:01 退会済み
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