悪運と特殊職業で行きます
何となく異世界のお話を書いてみて途中で力尽きました。
目を覚ますと、視界いっぱいに葉っぱの緑色が飛び込んできた。
「知らない天井だ…。」
いや、天井ですらないし。
っと、えーっと…此処どこかな?
天国…って、そんなわけないか。だって私、クラスメイトっぽいの道ずれにしてるし…。
と、言うことは地獄……いや、地獄にしては晴れやかな場所だし……。
ん?何が道ずれかって?
実は、私学校で虐めを受けていたらしいんだよね。
虐めって虐める方も悪いけど虐められる方も悪いってよく言うけど、私彼女に何もしてないんだけどなー。
私はただ、小学生から一緒の翔太って言う私の知らない間に女子から人気になってた彼と、昼休みに一狩り行ったりスマ〇ラを対戦してたりしてただけなんだけどな…。
友達は翔太が格好いいってとか王子様みたいとか、言うけど何処が格好いいんだろう?
私には彼の何処がいい男か全く持って分からない…。
翔太は確かにスポーツも出来るし頭も良いって言うけど、私の知ってる翔太はアニオタ、ゲームオタクのゲームジャンキーって言っても良いほどのゲーム好きなんだけど…。彼曰く、自分の好きなアニメやゲームのキャラクターについて語るなら半日かけても時間が足りない、ってドヤってた時もあったから。
まあ、そんなこんなで私は彼に近づく寄生虫みたいな感じに認識され排除しようと虐めがはじまった…らしい。
でも、元から教材とかはロッカーに全部きちんと入れて靴とかも持ち帰ってたからあんまり日常に影響は出なかったんだけどね。ただ、最初の一回は別、帰るときに靴が切られたけど、全く気にならなかった。
むしろ感謝したかった。私の親は物は大切にしなさいって、うるさくて中々変えられなくて結構ボロボロになってきてた時に、見事に切り刻まれたので結果的に靴を新調できた、ありがたや。でも、一応切り刻まれた靴の写真はバッチリ撮った
某歌じゃないけど、気分はキラッキラ長靴で絶好調!って感じになった。それからは外履きはビニールに包んで鞄にin、折角新しくなったのにボロボロにされてたまるかっ。
靴を隠せなくなったからか、次は机の上に花瓶が置いてあって花が生けられていた。
まあ、確かに一番最初は結構インパクトがあったって動揺した素振りをしちゃったけど、花は別に嫌いじゃなかったので、朝の内にその花を紙に包んで部室にあるラミカを作る機械を使って押し花にしてみたりしたら、予想以上に上手く出来たから部活の先輩や同学年の友達とかに配って喜んでもらえたりした。
それから結構花瓶は続いたけど、置かれる度に押し花にして近くの小学校とかに栞としてあげたりした。
今でも謎何だけど、あの花瓶のお花の経費って何処から出てたんだろう?最近花とか高いからちょっと気になる。
他にも悪口とか、わざとぶつかられたり、通りすがりに嫌みを言われたりもしたけど、そんなので登校拒否
して、学校何か辞める事に為ったらこのゲーム(虐めっぽいの)に負けたって事になるようで嫌でゲーム片手にいつも通り登校してた。
でも、ある時虐めの首謀者?みたいな上から目線の女子が取り巻きを引き連れて昼休みに私の前に仁王立ちで話しかけてきた。
何か私に対して酷い事を言ってるみたいで、ゲームから目を離さずに回りを確認すると皆此方に注目しているけど、イヤフォンをしている私の耳には当然何を言っているのか聞こえない。そして私は聞く気も早々ない。
無視してゲームやってたら、相手がとうとうキレたらみたいでいきなり私のやってるゲームをいきなり荒く掴んで奪い取った。そのときにイヤフォンを思わず掴んで止めようとしたけど、イヤフォンが抜けてまんまと相手にとられてしまった。奪われた時に3TSの上画面から変な音が出てて虐め?られていた時以上にイラッて来た。
黙って相手の言いたいことを適当に流し聞いていたら、彼女のつり目が今以上につり上がっていきなり彼女がゲームを持ってる手を開いてる窓に向かって振りかぶる始末。
さすがの私も焦った…。もう少しで難関マップをクリアできるところでセーブしてなくて焦り、思わずそれを取ろうって思って窓に駆け寄り身を乗り出したら案の定バランス崩して落ちた…。
ただ、一方的に私が気に入らないからって私の至福の時(休み時間)を邪魔して最終的に私だけ死ぬなんて、まるで私が何かのゲームに負けた見たいで面白くなかった。だから落ちる瞬間彼女の手首を何とか掴んで道ずれに出来たってわけ。
いま思うとよく死んでないなって思う。あの高さ(四階)から落ちたんだから、今の無傷って状態は確実にあり得ない。
そういえば3TS……何処にいっちゃったんだろう……。
結構高かったゲーム機だったのに…。…まあ、学校にゲームを持っていくのも悪いか…。
「ゲームしたいな…。」
なんとなく呟く……。考えても考えてもわからないので、自然と頭の中は買ったばかりのゲームに埋め尽くされていく。
まだクリアしてないファ〇アーエ〇ブレムの新作のストーリが滅茶苦茶気になる…。
だってお小遣いほとんど出して〇夜も白〇も買ったんだ、まだ白〇の19章までしか終わってないし追加コンテンツと配信ルートだって…。
まあ、とにかくこの森?みたいな場所から抜け出さないと、此処が何処だかわからないね。
カサッ
ん?何、今の音?
ポケット?あっ、何か手紙みたいなのが出てきた。
ん……?
見知らぬ森…見知らぬ手紙…まるで魔〇の家みたいなシュチエーション…なーんてね。
実況の見すぎだな…。それにもしもそれが本当だったら私が黒幕じゃん、あー怖い怖い…。
つか、そんなゲームの世界へなんて言う夢物語なんてあるわけないじゃん。
いきなり異世界に転移とか、青い鬼に追っかけられたり、オネエと一緒にパレットナイフ持った女の子から逃げたりとか…。
まあ、何はともあれ手紙でも見てみるか。
これを見ている君へ
初めまして、いきなりだけど僕はこの世界を作った神様です。
いきなり知らない場所に移動しちゃった君は、驚いてるかも知れないから手っ取り早く説明します。
単刀直入に言うと、君の世界でよく小説?ってので出てくる異世界へ転移って言うのをしてしまいました。
あ、言っておくけど僕のせいじゃないからね?
さらっと説明すると、君の世界を担当する神様が一人の魂を飛ばそうと思ったら、力量を間違えて大変な事になったって、僕たちに泣きついてきました。
まあ、結構な人数が飛んじゃって受け取り先が、話がちげーぞ!状態になったらしいけど。
僕たち的には、別に人の魂なんて軽いから気にしなくていいんじゃない?って、言ったんだけど君の神様は塵も盛れば~とか、このままじゃこの魂が消滅する~とか言って、物凄い五月蝿かったので僕が君を引き取る事にしました。
と言うことなので、君は元の世界には帰れないので存分に異世界ライフを堪能してください。
ステータスは適当に振り分けたので文句は言わないでくださいね。
スキルや武器は合った物をを1つや2つ振り分けておきます。
それではさようなら~。
追伸:この世界では自分が異界の者と言うことはあまり話さない方がいいですよ。
この世界の神様より
………まじ?………これって夢?
いだだっ
頬をつねってみたけどマジで痛い。
ゲームの続きが出来ないってのも悲しいけど…。
此方の方が断然嬉しいや。
よしっ!
まず異世界に来たらやる定番のあれやりますか!
「ステータスオープン!」
目の前に半透明のウインドウが出る。
名前:鈴原悠里 性別:女
LV.1
職業:音響士
種 族:人族
HP: 50/50
MP:100/100
攻撃力:4
防御力:2
魔攻:10
魔防:12
俊敏:6
運:99999 「これ以上表示出来ません」
《スキル》
「曇りなき旋律」「鑑定Lv1」
《称号》
「異界の者」「神に見入られし者」
思わず無言でステータスを閉じてしまった。
うん、今のは…多分私の目が疲れていたんだよ。
スーハースーハー
よし、もう一回見てみよう
「ステータスオープン」
名前:鈴原悠里 性別:女
LV.1
職業:音響士
種 族:人族
HP:50/50
MP:100/100
攻撃力:4
防御力:2
魔攻:10
魔防:12
俊敏:6
運:99999 「これ以上表示出来ません」
《スキル》
「曇りなき旋律」「鑑定Lv1」
《称号》
「異界の者」「神に見入られし者」
…やっぱり見間違えではなかった。
何このステータス…幸運99999って何!?
その有り余るくらいのステータス、是非とも他のステータスに振り分けたい。
それに何…、職業がこれだと夢の魔法使えない可能性高いんじゃないの…?
そんなぁー!異世界の醍醐味って言ったら俺Tueeeeee
を実現させるには魔法が一番なのに…。
チクショー!!何故だっ!何故夢にまで見た異世界ライフがいきなりはーどもーど気味になっているんだ!
幸運で異世界を、生きていく小説なんて私見たことないゾッ!?
あーもうっ!目の前のバカ高い幸運が私を馬鹿にしてるようにしか見えない!
こんなに高い幸運はもう幸運じゃなくて悪運の領域だよっ!!!
《熟練度が一定に達しました、スキル「怒り耐性」を習得しました》
はうっ!?
な、なな、何っ!?今のってまさかあの神の声(仮)!?
ひゃっふー!!本当に聞こえた!夢みたい、これ本当に夢じゃないよね!?
《熟練度が一定に達しました、スキル「興奮耐性」を習得しました》
またきたっ!凄いなー、本当に何処から聞こえてるんだろう…。
って、いけないいけない…。
とにかくこのぶっ壊れステータスの事は、一旦置いておこう…。うん、そうしよう。
次は手持ちのアイテムの確認しないと。
こう言う時ってどうするんだっけ?よく小説だとアイテムボックスとかって言うと出てきたりするけど。
こういう事、手紙で書いておいてほしいよ…はぁ。
まあ、先ずは定番のあの言葉でチャレンジかな?
「アイテムボックス」
あ、何か出てきた。
目の前にさっきと同じ、半透明のウインドウが出現する。
あ、なんかアイテムが3つ入ってる。
◇ただのローブ
◇ただのフルート
◇初心者ポーション×5個
まあ、初期装備って奴かな…?なんか武器の立ち位ちに武器とかけ離れた物があるけど。
手始めに初心者ポーションを、取り出してみた。
どうやって取り出したかって?
普通に出てこーいって、思ったら8,6秒じゃなくて0,6秒で手に出現したよ。
これってもし武器とかも、同じ感じで出てきたら手とか滅茶苦茶ヤバくなるんじゃない?
あっ、また話が逸れてしまった…。
いけないいけない。
そういえば、スキルに鑑定ってあったような気がする…。試しに鑑定してみるか。
『初心者ポーション』
よく駆け出しの冒険者が使う物
小さい傷なら治せるが、大きな傷は治せない
へー。
やっぱり初期に配付されるやつか…。
ローブとフルートもさっきと同じように取り出す。
これは何となく結果はわかるけど…鑑定してみるか。
『ただのローブ』
そこら辺の人が着ているローブ
君は一体何を期待してたの?
ぬあっ!?
な、何…今の?も、もう一度。
『ただのローブ』
そこら辺の人が着ているローブ
え…?
無くなってる…私の見間違えだったのかな…?
うーん…多分見間違えだよね…。次見てみよう。
『ただのフルート』
演奏するために使う楽器
振り回すと壊れる可能性がある
こんなんで本当に戦うつもり?
えっ?まさかこれを武器にモンスターと戦えと?
無理無理…。絶対に無理、ありえない。
だって私の攻撃力見た?4だよ?
防御力は2だし…もしかしたらスライムにも負けちゃうよ?
とりま、全部アイテムボックスに戻してっと…。
…それにしてもこの鑑定さん、なんか悪意がある…。
さっきのは、やっぱり見間違えじゃなかったみたいだし…。
…鑑定さんに言われなくても、こんなんで戦うなんて絶対無理。
何か問題が山積みだけど、現実逃避も兼ねてとにかく後回しにしてステータスの鑑定をしよう。
「ステータスオープン」
名前:鈴原悠里 性別:女
LV.1
職業:音響士
種 族:人族
HP:50/50
MP:100/100
攻撃力:4
防御力:2
魔攻:10
魔防:12
俊敏:6
運:99999 「これ以上表示出来ません」
《スキル》
「曇りなき旋律」「鑑定Lv1」「怒り耐性」
「興奮耐性」
《称号》
「異界の者」「神に見入られし者」
さてさて…。このぶっ壊れステータスがどうやって出来たか解るようになるかな?
少なくとも、何か称号に不純物が入ってる気がするけど…。
とにかく、得体の知れない職業から鑑定してみよう。
『音響士』
その名の通り音を武器に戦います。
想像力又は歌唱力も駆使する職業
運も味方につけると心強い
まあ…がんばれ
んーと…、まあフルートが武器である時点何となく想像はしてたけど…。
発想と想像力って私無理だよ?鑑定さんも何か応援してくれてるし。
それからステータスをいろいろと鑑定してみたけど、大体みんな予想と合ってた。
ただMPは0になると、脱力感に襲われて希に衰弱死するらしい…怖い怖い。
幸運も一応鑑定してみた結果…
『幸運』
あらゆる場面で作用する
これが高いと良いことあるかも?
だって…。何で疑問系なの!?
もう、鑑定結果からして胡散臭さMAX…。
取り合えず先に進もう。
お次は一番気になるスキルと称号の鑑定。
何となく興奮と怒り耐性はわかるから飛ばして…鑑定!
『曇りなき旋律』
その音は分け隔てなくどの場所でも響き渡る
妨害魔法や阻害魔法を無力化させる
音響士専用スキル
うおっ!?これって私専用のスキル!?
いえーい!!何か異世界で特別待遇みたいでいいな!
よし、次は称号だ!
『異界の者』
異界から来た者に自動的に送られる称号
言語翻訳がかかりこの世界の言葉が解るようになる
また確率でアイテムボックスを獲得できる
おー!じゃあ、これを持ってれば言葉が通じないって言うハードモードにはならないって事だね!
よーし、次!鑑定!
『神に見入られし者』
ゴミのようにいる人の中で
神のめに入った者に送られる称号
その幸運を称え幸運に最大補正をかける
日本の神様の贈り物
※この補正は鑑定等をされても見えない仕様です
…はーい、これがバカステータスの出所でした。
私の考えすぎの可能性があるけど、鑑定さんの言い回しが酷い気がする。何か…ム〇カを連想させる言い回しだね。うん、多分気のせいだね。
とにかくまあ、決まっちゃった事はどうにもならないし…仕方がないか…。
これからどうしようか…?
何となく辺りを見回す。まあ、回りは木とか草ばっかりだけどね。
何故か、1つの草が目に入った。だから鑑定をかけてみた。
すると
『草』
…何故だっ!?
さっきは難なく装備品を鑑定できたのにっ!
辺りをキョロキョロと見回して見る。
すると、ちょっと離れたところにキノコを発見。
1つだけ摘んでみて鑑定
『キノコ』
本当に食べちゃうの?
Noooooo!!!
鑑定さんって、ここまで使えなかったっけ!?
さっきの嫌味とかどこいったの!?
《熟練度が一定に達しましたスキル「混乱耐性」を取得しました》
…うん、わかった。
とにかくこれは、アイテムボックスに置いておいて鑑定レベルを上げよう。
そうと決まればさっそく鑑定だっ!
『草』『キノコ』『木』『枝』
『折れた枝』『石』『岩』『木の実』………………。
それから50回くらい鑑定をやった。
うん、片っ端から木とか石とかキノコとかいろいろ。
するととうとう鑑定さんに変化があらわれた!
《熟練度が一定に達しました、スキル「鑑定Lv2
」を取得しました》
よっしゃあー!
それでは先程のキノコ!カモーン!
『食用キノコ』
おおっ!
やっと名前が出た!…でも説明が出ない…。
もっとLv上げないと駄目か……はぁ。
気を取り直して、沢山キノコが生えてたやつ片っ端から鑑定してみよう!
『毒キノコ』 『笑いダケ』『痺れダケ』
『眠りダケ』『アミ〇ダケ』…………………etc
on………。みんな毒系のキノコだった…。
食べたら絶対にヤバイことになるの確定、だって私防御2だよ?食べた瞬間毒とか回りそうだし、痺れダケとか食べたら心臓とか絶対に麻痺しちゃうじゃん。
異世界怖い…。でもこの毒持ちのキノコばっかりだった中で、1つだけ食用キノコがあったって事が一番怖いわ。
これも多分運が高いから起きた事か…、はたまたまぐれなのか?
とりま、次の鑑定に行こう。
次の鑑定は草だっ!草よっ、カモーン!
『いやし草』
おあっ!まともそうな草だっ!お隣は?
『やくそう』
回復系の草かな?取り合えず摘んでアイテムボックスに突っ込んでおこう。
こういう作業みたいな事してると、鼻歌とか歌いたくなっちゃうよね。
「~♪」
何となく某アトリエのテーマを歌いながら、採取を続けていく。
おっ!何かさっきと違う草発見!
すかさず鑑定!
『魔力草』
むむっ!もしやこれでMP回復かな?
だとするとやはり全て摘まなくては!
回りに結構生えていたので、片っ端にアイテムボックスに摘める。
ふふふっ……。これで回復には困らないはず。
すると
《熟練度が一定に達しました、スキル「鼻歌」を習得しました》
……ん?
閲覧ありがとうございました!